#2 海に来た②

ボタンを押し忘れてしまいました。

すみません・・・




20万PV突破!ありがとうございます!


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海でたくさん遊んだ後、結人たちはそのすぐ側にある藁科家の別荘に帰って来ていた。

この別荘は家族で遊ぶときなどに来るところだ。

他にも茜が仕事を時に利用したりする所だ。


この別荘は年に数回しか利用しないため普段は川島さんという方に管理を任せてある。

彼女にお肉を用意してもらい、みんなでバーベキューをする事になった。

久しぶりのバーベキューにみんな大盛り上がりだった。



「さ~どんどん焼くぞ~」


「「「お~~!」」」


樹が代表で牛肉を焼き始める。

焼肉の良い匂いが周りに漂う。とてもいい匂いだ。他にも色とりどりの野菜が並ぶ。


・・・結構お金かけたんだな姉さん。

結人の常識知らずの金銭感覚はこの4ヶ月でだいぶ改善された。そのため、ここに並べられた食材が高級なものだという事が分かる。


ちなみに流石の結人もバーベキューは経験した事がある。

以前食べた時は茜が調子にのってお肉を頼み過ぎ、地獄を見たのを覚えているが、今回は川島さんがついて行ったという事なので安心だ。


結人と咲夜はそれぞれキャンブ用の椅子に座る。


「ほら結人さん、あーん♪」


「あ〜ん。美味っ!」


咲夜にあ〜んして貰ったお肉は通常の100倍、いや1000倍美味しい。

舌がとろけそうになる。

私にも食べさせてとばかりに服の袖を引っ張ってきたので結人はお返しをあげる事にする。


「ほら、お返しだよ。はい、あ〜ん。」


「あ〜ん、ふふふ」


次は結人が自信の持つ肉を咲夜に近づける。

咲夜は目をつぶり大きく口を開けた。

そしてお肉を彼女の口に放り込んだ。


何なんだこの暴力的なまでの可愛さは・・・

久しぶりのバーベキューで気持ちが舞い上がっているのか、咲夜の美味しそうな顔に思わずドキっとしてしまう。

あ~んならしょっちゅうお願いしているのにいつもの違う・・・

癖になりそうだ・・・


「ありがとうございます、結人さん。」


「こちらこそありがと、咲夜。」


「はい!」




遠くの方でその2人の様子を見ていた5人は呆れて頭を抱える。


「・・・バーベキューでも平常運転なんだね、あの夫婦は。」


「まー昔からあんなんだからな、2人とも」


「俺たちは俺たちで楽しもーぜ。」


「そうですね、自分たちは自分たちで楽しみましょう。」



その後もそれぞれは美味しいバーベキューを楽しんだ。







夕食を食べ終えた7人は別荘の中に戻る。

この別荘は個人が持つにしてはあまりにも大きい。そのため来客者用の部屋もたくさんあるので、全員ここに泊まることになっている。


「じゃあ、君たち4人は来客者用の部屋を使って〜あ、もちもん男女は別になってるからさ〜」


「「「あ、ありがとうございます。何から何まで・・・」」」


「大丈夫だよ〜元からそのつもりたったからね。それにこっちこそありがと〜ね。うちの結君と妹ちゃんが仲良くして貰って・・・」



「あの、妹ちゃんって咲夜ちゃんの事ですか?」


「うん?そうだけど・・・」


「まさかの家族ぐるみ?」

「し、進展していますね。」

「私も恋人欲しいな〜」


「ちなみに、この事両親も知っているぞ。」

樹が補足する。



「婚約みたいだな。」

「凄いな・・・」

「もう完全に夫婦じゃん・・・」


「あれ?知らないの?夫婦もなにもあの2人って婚約しているよ?」


「「「ええーーーー!」」」


「知らなかったの〜?うちの両親と咲夜ちゃんの両親がすごく仲が良くてね〜それに結君と咲夜ちゃんも愛し合っているから婚約しようって事になったんだよ〜」


「そうだったんですか・・・知らなかったです。」


「じゃ、今日はもう遅いから早めに寝ときなよー。明日は朝から魔法の練習するかさ。」


「はい、それでは・・・」

「「「おやすみなさい〜」」」


樹と大和、桃と雷華はそれぞれ、用意された部屋で眠りについた。


一方、樹たち4人を案内し終えた茜は愛する弟の部屋に忍び込む。バーンと

勢いよく扉を開けるとそこには予想通りの光景が広がっていた。



「結人さん、大好きです///」


「僕も大好きだよ、咲夜」


ベットの上に座り見つめ合っている。

今にも唇と唇が合いそうだった。

その2人の雰囲気を茜が壊した。


「ス、ストップ!」


2人の間に入ると強引に2人を引き離す。

すると咲夜と結人は困惑を浮かべた、特に咲夜が。


「ちょ、ちょっと咲夜ちゃん?今日の夜は私の番でしょ?」


「はて?なんの話ですか?お姉様。私は早く結人さんと愛を育みたいのですが・・・」


「今日の夜は私が独占する日でしょ?咲夜ちゃんは毎日同じベットで寝ているからいいでしょ?私なんて4ヶ月と4日ぶりの生結君何だよ?」


「お姉様と結人さんは実の兄弟なんですよ?それに結人さんは寝る事を望んでいらっしゃいます!」


だんだんと話がヒートアップする。どうやらどちらが今日一緒に寝るかを揉めているようだ。


「じゃ、じゃあ妥協案として3人で寝るのはどう?咲夜ちゃん」


「いいでしょう、お姉様。交渉成立です。」


2人は意気投合して手をガッチリ握り合うと深くうなずき合う。

そして、次の獲物へと目を向けた。


「さて、結人さん・・・」

「さて、結君・・・」


二人は結人の肩をつかむとベットに押し倒す。

結人はドサッっていう音とともに倒れ込んだ。

前後から可愛らしい吐息が聞こえる。

昔から血のつながっている茜には興奮しないようにしているが、心では抵抗していても身体は正直だ。凄くドキドキしているのを感じる。


「結人さん・・・私だけを見て下さい・・・」


「結君、こっち向いてよ~まぁこの背中もありっちゃありだけどね・・・へへへ~」


「咲夜は別にいいけど、姉さんは色々と問題があるんじゃないの?」


日本では未だに兄弟での結婚を認めていないのでもちろん結婚は出来ない。そもそも結人には咲夜という可愛い婚約者がいるのだが・・・


「大丈夫、大丈夫、私も結君も戸籍色々とぐちゃぐちゃになっているからバレないっしょ。」


「いやいやダメっしょ、魔力検査されたら一発でバレちゃうでしょ。」


「そこはほら、結君の人間離れした魔力操作技術があれば何とかなりますよ。」


まぁできないことはないけど、別に姉さんと結婚したいとは思わないんだよな・・・

大変そうだし・・・

っと心の中で呟く。聞かれたら何を言われるかわからないので口には出せないが。


すると、結人の代わりに咲夜が否定する。


「ダメですよお姉様、結人さんは私のものです。」


この人は私のものだと言わんばかりに結人を抱きしめる。結人に甘い香りがより一層増す。


結人はそろそろ限界になってきたので回避するための策を講じる。


「と、とりあえず寝ない?そろそろ眠くなってきたんだけど・・・」


「何を言っているのですか結人さん?」

「何を言っているの結君?」

「「今日は寝かせませんよ?」」


「は、はい・・・」



その後も両手に花の状態が続いた。



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※ヤってません


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