義妹の友人の家庭教師になった俺、義妹に嫉妬される。.....何でか分からないんだが?
アキノリ@pokkey11.1
第一章 家庭教師、始めました。
義妹の嫉妬
第1話 家庭教師のアルバイトを始めよう!(更に編集)
俺の名前は山寺イスカ(やまでらいすか)という。
高校卒業したてで大学生になりたての18歳である。
清水県立大学1年生、社会部。
普通に試験を受けて普通に合格した。
まあ何というか。
これといって何の才能も無い凡人である。
実家暮らしの義妹と再婚相手の家族と母親と暮らしている様な、だ。
自慢出来る事は特に無い。
凡人故に全く面白みに欠けるとも言える。
その為に昔からイジメがあったりした。
出会いもあったけど.....あまり良い記憶が無い。
説明するなら路傍の石とまでは言わないかもしれないがそれに近い。
そこら辺の漬物石に少しだけ輝きを持った様な。
取り合えず川にぶん投げたら仮に飛んでいくような。
そんな感じの右往左往する人間である。
まあそれはそれで俺自身の個性も有るので別に良いと思っているが.....まあそれなりに特技が少しだけでも欲しかったな、とは思う気はする。
今更だけど、だ。
人生があまり良い感じでは無いので、である。
簡単に言えば普通過ぎる人生。
ありきたりの人生といえる。
でもそんな俺だが取り敢えずは保健室教師の定森先生に教わって勉強を教えるのが上手くなっていて勉強がそこそこ出来る。
しかしこれを特技と言うのだろうか?
教える事なんてそんなに不思議では無い気がする。
でも定森先生は言った。
教える事が大切なんじゃ無い、と、だ。
だから俺は考えた。
そうだな、それが生かせるような仕事に就きたいなって。
でもそれでも何だか卑屈な事を考えてしまう。
もしかしたら俺がナイーブすぎるだけかもしれないけど。
でも成績も例えば首席で大学とかを合格した訳でも無いし.....何というか『教える事が出来る』という事で特技や将来の夢を考えるのはイマイチの様な気がする。
そのまま受験してそのまま合格しただけだし.....うーん。
そんな俺の容姿だが。
義父の里山真優さん(今は山寺真優さん)曰く。
ああ、真優さんってのは後で紹介するクソ義妹のお父さんである。
顔立ちはそこそこに整っている顔立ちだそうだが。
でもそんなに整っては無いと思うんだけどな。
義妹は、は?バッカじゃ無いの?気持ち悪い、と言ってくるし、だ。
なので自信を失っては自信を付ける。
そんな感じの繰り返しだ。
まあでもそれなりの小顔が自慢であるな俺は。
それ以外の容姿は短髪に.....そこそこに清楚な服装。
それから.....中肉中背な感じの体型。
175センチの身長。
で、先程から言っているが俺には義妹が居る。
本当に懐かない様な義妹、だ。
この義妹ってのが.....真優さんは良い人なのに問題だ。
まあでも日本中の義妹ってのは大体こんな感じなのではないだろうか。
その為、俺はあまり気にはならない感じだ。
義妹の名前は夜空。
山寺夜空(やまでらよぞら)17歳。
現在高校2年生の現役JK。
昔の名前は里山夜空(さとやまよぞら)だが.....というかそんな紹介は要らないかもだが.....。
顔立ちは俺以上に整った顔立ち。
途轍もない美少女だと言える。
そして.....黒髪に頭の両サイドにリボンを付けている。
何というか左右に水玉リボン。
これがお気に入りらしい。
そして.....身長もスタイルも抜群で成績優秀。
馬鹿みたいに秀でる所があり過ぎて逆に気持ちが悪い。
国語がめちゃ得意である。
紹介してもやっぱり非が無さすぎ.....だな。
そんな夜空とは先程も説明した通りだが纏めると会話があまり無い。
親も困っているぐらいには、だ。
周りからは良い兄妹と見られているがそうでもない。
俺達はプラスマイナスの存在では無くプラスプラスの様に相反する存在だ。
それを更に簡単に言うと。
磁石で例えるならNとN、SとSで反発する様な。
そんな感じであり。
決して交わる事は無い。
何というか会話だが1週間に1回あれば良い方だ。
そんな感じなので.....俺は夜空を嫌っている訳では無いが半ばシカトというか.....それなりに無視気味だ。
夜空もそんな感じなので、である。
子供の喧嘩の様に思えるかもしれないが分ってほしい。
思いながら俺はレポート提出によく使っているパソコンで画面を見つめる。
Macbook○roであるが。
便利なパソコンだと思う。
とまあそんな事はどうでも良い、今は。
「.....しかし.....高月給。大学生だとやはり良いバイトが無いな」
俺はカチカチとタッチパッドを弄る。
高月給のバイトを探している理由。
かなり重大な問題が発生したから、である。
所謂.....重大インシデントだ。
どんな問題かといえば○ンハンの緊急クエストレベルの問題だ。
母親が会社を.....突然の退職通知で解雇されてしまったのだ。
このままではマズいのだかなり。
その為俺はアルバイトを探していた。
大学の勉学をしながら学費を払えての隙間時間で出来る様な、だ。
こんな凡人でも出来る様なバイトを探している。
真優(まひろ)さん。
つまり俺の義父に当たる人は俺の学費を出せる程に稼げていない。
いや、それは何というか失礼に値するが.....。
でも直球で言うとどうしてもそう言わなくてはならない。
真優さんは.....発達障害があるのだ。
今現在、障がい者支援の会社で働いている。
真優さんは俺を俺の母親を愛してくれて.....頑張ってくれている。
有難い事である。
しかしそれでも現実は必ずやって来る。
全てにおいて必死にやってはくれているが娘の学費で精いっぱいな現実。
だから俺は学費に関しては頭を下げてでも母さんに頼るしかない。
しかしその頼みの綱は切れてしまった。
貯蓄もあまり無い現実。
これはそれなりに良い機会だと思ったりもした。
何故かというと俺は『教える』事だけは秀でているつもりではあるのだ。
だから俺はなるだけ勉強を教える事が出来るバイトを探すつもりであった。
高校時代ではそんなバイトが出来なかったので、である。
だから本当に良いきっかけだと思う。
でも何れにせよだから何だという話だ。
それにこだわるつもりは無い。
急がなくてはならないのだ。
俺は気楽。
でも重くに感じながらアルバイトを探していた。
何をどうしようにも数十万円以上は学費が掛かってくる。
年間に換算すると考えたくない。
だから急がなければいけない。
これから先。
本当に頑張らないといけない。
それに俺は長男だしな。
思いつつ俺は.....現状を見据える。
でもその簡単に言えばかなりヤバいかも知れない。
俺がもうちょっと優秀で.....奨学金を得られたら良いのだが.....。
良いバイトが見つからない。
何だってこんな怠け馬鹿になっちまったのやら。
全くな、と思う。
本格的にクソッタレである。
「.....ん?」
そうしているとネット上に並ぶアルバイト募集のタイトル。
その中で.....かなり小さな項目の家庭教師のアルバイトが目に入った。
アルバイト代が高い、それに.....時間を区切れるらしい。
俺は目を丸くしながら顎を撫でながら.....そのバイトのスイッチを押した。
アドレスは直ぐに開いてこう書かれている。
(家庭教師アルバイト募集中。一緒に働いてみませんか?元気な大学生などお待ちしております)
「.....成程な。.....うん。これならいけるか?大学の授業も有るしな」
思いながら俺は試しにその家庭教師のバイトに応募してみる事にした。
のだがまさかこれが.....ラブコメ擬きが始まるとは誰が思ったのだろうか?
俺は全然予測出来なかった。
それはまるで.....世界が彩色で彩られていく。
そんな感じに、だ。
真白な紙に色を付ける様に、である。
☆
「いやー。有難う。来てくれて。非常に助かるよ」
「家庭教師の会社なのに個人経営の会社なのですね。珍しいかもです」
「まあ確かに個人経営だけどそれなりには大きいだろう?いまや日本もそれなりに勉強しないと通用しない国になってきているからね。仕方が無いんだよ」
「.....成程です」
何故かいとも簡単に面接に受かった。
こんな平凡な大学生では駄目と思ったのだが.....だ。
考えながら俺は約束の日にアルバイト先にやって来た。
少しだけ俺の実家から離れた4階建てのビルの一室。
その中に.....家庭教師専門会社。
名前を、ホルス。
目の前に広がる光景に俺は新鮮な感じだな、と気持ちを抱いていた。
俺は大学の授業が終わってやって来たのだが.....本当に緊張な.....何だろう。
簡単に言い現わすとするなら入学式を思い出す感じだ。
入学の時にやった初めてのテストをやった、だ。
俺は目の前の社長であり創設者の大谷茂(おおたにしげる)さんを見る。
そんな大谷さんは俺に柔和な顔を見せている。
大谷さんは丸眼鏡の白髪を短髪にした.....そんな穏やかな感じの人だ。
俺はその大谷さんにこう言われた。
「君、絶対に好青年だね。ハハハ」
「え?.....いや、俺は良い青年じゃ無いですよ。.....でも.....そう言ってくれて有難う御座います」
「アッハッハ。そんなにかしこまらなくても。是非是非これから宜しくね。で、早速、担当してもらう人だけど.....お相手は女子高校生だからね」
「え、マジすか?」
「そうだな。.....だからといって変な事をしない様にね。アッハッハ。君ならそんな事は無いと思うけど。アハハ」
しませんよ。
ただでさえ扱いにくい義妹が居るのに、と俺は思いながら苦笑いを浮かべた。
そのまま大谷さんに、扱いにくい義妹が居ます、と告げる。
俺を驚きながら見てくる大谷さん。
そして口を開いた。
「そうなんだね。.....じゃあ任せられるね。安心して」
「.....はい。有難う御座います」
「うんうん。.....あ、あとこの会社は気楽な会社だからね。あまり固くならない様にね」
「有難う御座います」
そのまま任せられてから。
俺は少しだけ仕事の話をして送られてきた資料と共に早速。
出勤をした。
それから.....取ったばかりの車の免許で車に乗り。
その女子高生の家に向かった。
まさか女子高生が相手だとはな、と思いつつ、だ。
それからまさか車の免許がこの様に活躍するとは、と、だ。
着いてから女子高生の家のインターフォンを押す。
『あ、はーい』
「初めまして。すいません。家庭教師の山寺です」
『あら。ちょっと早いわね来るのが。.....でも有難う』
「すいません。ちょっと早く出過ぎました。今回が初対面なのでお話も兼ねて」
『そうね。待っててね。玄関を開けるわ』
赤い屋根の2階建ての1軒家の感じの家。
ドアが開いてから.....顔を見せる先程の声の主。
かなり若々しい奥様だった。
20代って言っても過言ではないぐらいだ。
俺は仰天して少しだけドギマギしながらも鞄を前に頭を下げる。
ゆっくり思いっきり、だ。
「家庭教師の山寺イスカです」
「あらあら。かなりのイケメンの方が来て下さったわ。私は草薙透子です」
「イケメンじゃ無いですよ。有難う御座います草薙様。是非ともにお世話になります」
「そんなかしこまらなくても良いわよ~。私はお気楽だから。でも有難う。それじゃ早速だけど.....私の娘を呼んで来るわ」
そして大声を発する草薙さん。
雪!家庭教師の方が来たわよー!、と、だ。
すると2階から、はい、と声がして雪という女の子が降りて来た。
その顔を見て.....俺はまたビックリする。
かなりの驚きと言える。
天から舞い降りた様な絶世の美少女だ。
髪の毛は黒髪の長髪。
後ろを何かで結んでいるがサラサラしてそうな。
そしておっとりした目。
細い眉毛。
更に言えばスタイルも抜群で身長もそこそこ。
とどめにそれに合わせた様な小顔だ。
かぐや姫と間違えるぐらいに可憐であった。
「貴方が噂の家庭教師さんですか?」
「あ、はい。俺.....じゃない。私が山寺イスカです。新しく着任した家庭教師です」
「そうなんですね。宜しくお願い致します。私は草薙雪です」
「.....はい。宜しくお願いします」
俺は笑みを浮かべる。
でもちょっと待て.....何だかこの子見た事がある様な?
と一瞬思ったが草薙さんが、じゃあ早速だけど雪。
見てもらったら?、と草薙さんが言った為に考えられなかった。
雪さんは笑みを浮かべる。
俺はその事に頷きながら、失礼します、と靴を揃えて家の中に失礼の無い様に入る。
かなり清楚な空間である。
片付けが本格的にしっかりなされている様な、だ。
すると早速と言わんばかりに雪さんが俺を見上げてきた。
「山寺さん。初めてですが早速。テストの結果を見てもらって良いですか?」
「はい。そうですね。早速ですがお伺いします」
案内された自室に上がる。
それから俺は許可を貰い、雪さんの部屋に足を踏み入れる。
かなり可愛い部屋だ。
可愛らしいぬいぐるみが沢山有って、の。
まさに可愛らしい女の子の部屋だな。
何というか入った事無いけど夜空の部屋もこんな感じなのかな、と思う。
まあ少なくともどうでも良い情報だが。
草薙さんは、それでは一旦失礼してお茶菓子を持って行くわね、と笑顔でリビング?に向かわれた。
それから直ぐに雪さんと俺は早速とテストの結果を見る。
少しだけ苦手と得意で別れて点数が悪い感じだ。
成程.....ふむ。
そうだな。
「えっと、実は公式とか覚えるのが苦手なんです」
「.....そうなんだね。.....じゃあ.....徐々に解決へやっていきましょう」
「はい。今日から是非、宜しくお願い致します」
「君にあったスタイルを選びましょうね」
「はい」
すると、でも良かった、と呟いた雪さん。
それなりの笑顔で、である。
俺は鞄から物を取り出しながら聞く。
どうしたんですか?、と。
「.....本当に優しそうな人で良かったです。前の家庭教師が.....あれだったので」
家庭教師がアレだった?
うーん。何か秘密がありそうだが。
悲しげな顔に問いかける勇気は無い。
書類を取る仕草を継続しながら.....最初の言葉だけ答える。
「優しいかは分かりませんが。良かったです」
「あ、そうそう。敬語使わなくて良いですよ。私が年下なのに」
「.....そういう訳にはいかないですよ。大切なお客様ですからね」
目を丸くした雪さん。
それから何だか本当にかしこまる人ですね。
律儀な方は好きです、と.....本当に満面の笑顔を見せる雪さん。
俺は少しだけ赤面しながら頬を掻いた。
本当にかぐや姫の様なインパクトになる可愛らしい笑顔だな.....と。
「雪さんは特に苦手分野はどういう分野ですか?」
「.....私は英語と数学ですね.....はい」
「成程。じゃあ徐々にやっていきましょう。頑張りましょうね」
「はい。是非是非、宜しくお願いします!」
シャーペンを意を決した様に握った雪さん。
それから俺達は勉強をし始めた。
途中で休憩しながら、だ。
そして.....3時間、俺は優しく教え勉強をしていたがそれで分かった事がある。
伸びしろが良い、と思ったのだ。
だから絶対に成績も伸びるなこれ。
直ぐに、だ。
そう思えたのだ。
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