架空戦記をして起こりうる事象、できたかもしれないことを描写している点は面白いと思う。
一文で片付けられるような内容ではない部分がとてもシンプルに描写されるが、
「書きたい」と思うことにリソースを投じ燃え尽きてしまっているのか、
読み物として「もう一言、もう一文」ほしいと思うような部分が散見されるようにお見受けする。
構成をしてメガドライブを狂言回しとしての群像劇とも言えるのだが、
それによって踊っている人々の姿がすこし説明不足であるように感じる。
着想は素晴らしいと思うのだけども、題材のもつエネルギーによりかかりすぎていて、
本当に書きたいことが表現しきれていない、不完全燃焼なのではないか。
というのが率直な感想。
第一部の完結を見たとのことなので、第二部でどんなifを示すのかに期待してレビューとさせていただく。