第9話 メモリを増設せよ! ーRAM付き偽ゲームカートリッジー

メガドライブの128KBのメモリは豪華なグラフィック表示を必要としないソヴィエトにとっては十分に多かったが、単体でUNIXワークステーションに匹敵させる方法はないものかと在日ロシア人は調べた。


方法はあっさり見つかった。6メガビットのゲームカートリッジ基板の2枚のROMを剥がし、4メガビットのゲームROMと秋葉原の電気街で簡単に手に入る1メガバイトのRAMを搭載することだった。


それには初期にはファンタシースター2のカートリッジが使われた。ファンタシースター2をスペースハリアー2+1メガRAMのカートリッジにすると、完全にゲームとしても動作する偽カートリッジが出来上がった。これもCOCOMからはノーチェックで第三国経由でソヴィエトに輸出された。

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