第6話 NATO軍騒然 ーソヴィエトの無人知能戦車ー
メガドライブ発売の半年後、NATO軍とワルシャワ条約機構軍がにらみ合う領域に、小型の戦車部隊が現れた。
それはT-72をベースにしているようだが、明らかに大きさが小さい。乗員は2人がやっとと思われる軽戦車サイズ、しかも旋回砲塔なしの突撃砲であった。
その代わり主砲はT-72そのまま。
T-72
https://ja.wikipedia.org/wiki/T-72
不気味なのは、一切通信をせずに、統率の取れた侵攻行動をしてくるのだ。
すぐに対戦車ロケット砲を持った歩兵が向かったが、百発百中の可動機銃が全員を撃ち殺した。
公平に見てNATOの戦車部隊は善戦した。しかし、まるで旧日本軍のような特攻を仕掛けてくる突撃砲に大損害を被った。
そして、残った突撃砲部隊は停止し、降伏したと思ったNATO機甲部隊が近づいた途端に全機自爆した。
NATOが驚いたのは、その戦車の残骸に人間の死体は含まれていなかったことだった。
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