第9話 消える影でいい

消える影でいい

求められているんじゃない、求めたわけ

できる自惚れは、はかない

しょせん、風のように消えていくわが身

お日様に光をもらい

ひっそり人の陰で生きていくつつましさ

それもヒトだ


無言で動くヒト

何かに懸命になって動いている

それをなぜ、そこまでして動くのか、問う

理由って必ずいるのか?

必ずは死ではないのか?

問い詰める世の中にしたのは誰だ?

答えに共感、同調して何がある?

感覚的な満足でしょ?


目に映るものが、死で終わる

過去も思い出も、なにもかもすべて

生きるものが生きる日々

そこに答えはない

影のようにお日様に照らさせれて物が変わっていく

それを眺め、体感しての繰り返し

そこに答えはない


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