大戦争1

 ダーカーはどんどん増えて行く

 それに対抗するため、救世界にたくさんの力ある者達が集まって来ていた

 彼らはウルと戦うため集められたが、ダーカーほど強力な存在と戦えるほどの力はない

 なすすべなくやられていくなか、ダーカーともまともに戦えるほどの力を持った者が少しながらいることが分かる

 黄金人始祖のカイト、始まりの鬼神サクラ、力の女神エイシャ、十二獣神など、リディエラと縁を結んだ者達だ

 これはダーカーには予想外だったようで、倒されてはいないものの、苦戦している

「驚いた! 異放以外にもこんなに力ある者がいたんだね! でもさ、君たちじゃもはや僕は止まらない。この世に闇がある限り、僕は際限なく増えることができるからね!」

 まだ増える

 増殖のペースが加速していく

「駄目、これ以上は!」

 ルニアが押され、抑えきれなくなってきたとき

「ルニアちゃん、諦めないで!」

 メルカがルニアに襲い掛かっていたダーカーを掌手で消し飛ばす

「異時手砲!」

 増え続けるダーカーを、それを越すほどのスピードで穿ち、消し飛ばしていくメルカ

 覚醒したメルカの力はダーカーの予想をはるかに超え、さらにはダーカーと力が拮抗していた者達に力を与え、ダーカーの方が押され始めていた

「くぅううう!! 何故だ! こんな、こんなことあるはずがない! 闇がこんなに世界に満ちているのに! 僕が負けるはずないのに!」

「闇の満ちた理由は、あなたに力を与えるためではありません。彼らが闇という概念になったのは、世界を見守るためですから」

 深淵の闇ダーカーから生まれた闇たち

 彼らは姿を変え、世界に闇という概念を振りまいた

 それもこれも、世界を愛し、守るため

 そんな彼らがダーカーという悪意に対して力を与えるはずもなく

 ダーカーはどんどん力を失い、やがて全て倒され、消滅した

 そんなダーカーが消えた時を同じくして、救世界に新たな脅威が飛来した

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