芽吹き21
世界の種のことについて理解した五人
彼らはいわば世界に選ばれた心清き者達
新世代と同じく世界を救う者
救世界の者達も彼らを受け入れ、そして仲間と認め合った
大勇者からのお墨付きもある
「さて、あなた方は今現在大世界で起きている事態をどこまでご存知ですか?」
「詳しくは分かりませんが、アウルという名の男が、僕達にこの世界の種を植え付けました。なんでも実験だとか言って」
「実験・・・。あの男はそれすらただの気晴らし程度でしょう」
「アウルのことを知っている口ぶりだねぇ」
「私は救世の女神。全ての世界を見通す目を持っています」
メシアは世界を常に見ているが、アカシックレコードたるパリケルほど見えるわけではない
そのため、パリケルと目を共有することでアウルを監視していたのだ
一時期救世界を留守にしていたのは、パリケルと繋がるためだった
「アウルは危険です。すでにこちらが見ていることは気づかれ、パリケルの目でも追えないほど高密度の結界を張られてしまいました」
情報は遮断されているが、その直前までのアウルの行動は分かっている
彼は五人の男女に自らの悪意を植え付けた
アウルの悪意に耐えれるほどの悪意を持っている五人
アウルに近い力を持つと考えられる
「ではかなり危険な相手なのですね?」
「そうだと思います」
その五人のうち一人でもこの世界に入り込めば一気に味方を減らされてしまうだろう
それこそ彼らと同等の力を持てなければ無理だろう
「ですのであなた方には花開いてもらいます」
宣言する女神メシア
だが五人はそれをすぐに受け入れ、心構えを新たにした
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