第127話 10月28日 2 風邪ひいた

「ってか珠弓?自分で立て。って立てないほど怠いのか?」

「、、、」

「柳先輩。完全に珠弓ちゃん潰れちゃいましたよ?」


現在大学の大講義室近くに居る俺と珠弓、桃園さん。

そしてそのうち1名は多分熱があるのか、、、。いや、まあ俺がちょっと原因かもしれないが、、、。


いきなり後ろからね、、、。だったので。

で、それから珠弓は動けなくなったのか。俺にもたれるように小さくなっている。


「とりあえず。熱あるみたいだし。連れて帰るよ。どうせ次で俺は終わりだったし。出席取ってない科目だからな」

「、、、」

「珠弓。いいな?」

「、、、」


小さく頷くのを確認。


「じゃ、私は珠弓ちゃんのために講義を受けてきます!」

「ああ。頼む」

「って、、、。もしかして私の風邪が原因でしょうか、、、」

「いや、、、。違うだろ?最近寒くって来たからだろ」


くちゅん。


「、、、。かわいい。珠弓ちゃん。もう一回」

「桃園さん。目がヤバイ」

「あっ、はーい。じゃ珠弓ちゃんの事お願いします」

「はいよ。珠弓歩けるか?」


ちょっと目立っていた俺たちはそこで解散。

俺が歩き出すと珠弓はちゃんと自分の足で歩き出して、、、。

いつもよりゆっくりと家の近くまで帰って来たのだが、、、。


「珠弓?」

「、、、。ちょっと、、、。怠い」


家まであと500メートルくらいのところで隣を歩いていた珠弓のスピードがガクッと遅くなり。普通にギブアップを自分から言ってきたので、、、。もしかして、家に帰って休めるとかで気が緩んだ?そういえば前も風邪ひいたときはよくしゃべるようになったよな、、、。とか俺は思いつつ。


「珠弓。運んでやるから乗れ」

「、、、。えっ?」

「ほら」

「、、、。恥ずかしい、、、。だから」

「うん?ここで倒れてもだからな。歩くのしんどいんだろ?」

「、、、」


と、珠弓は周りをちょっと気にしてから俺の背中にそっと乗って来た。


「ってか軽いな」

「、、、」

「ちゃんと捕まれよ?」


俺はそう言いながら立ち上がる、、、。って今気が付いた。


そういや、、、。珠弓って今日、、、。スカート履いてなかったか?なんか今ちょっと直接太ももあたりに手が、、、。あたったような、、、。


「、、、。珠弓、、、。その乗せてからだが、、、。スカート大丈夫か?」

「、、、。う。うん。大丈夫」


うん。とりあえず、、、。大丈夫そうなので、、、。とっとと帰ることにした。って珠弓は軽いからな。特に俺は疲れることなく。普通に家までたどり着いたのだが、、、。


「、、、」

「、、、。珠弓?」

「、、、」


家に着いても反応がないな。と思っていたら、、、。うん。どうも寝たらしいです。


「、、、。とりあえず、、、。部屋だな」


俺は寝室へと珠弓を運ぶ。そしてそっと珠弓をベッドへと寝かせた。それから持っていた荷物は隅っこに置いておいて、、、。


本当は着替えさせたりしたいのだが、、、。俺がするとなので。とりあえず今は寝ているので様子を見つつだな。ということで俺は一度部屋を後にした。


それから定期的に珠弓のチェック。うん。よく寝ている。っか気持ちよさそうに寝ていた。





お人形さん夢の中です。

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