第97話 9月22日 2 拗ねた珠弓
♪♪
「カップルってどういうこと!」
「、、、。珠弓さん?」
これは桃園さんとパンケーキを食べに行った日の夜の一部始終。うん。珠弓に服を掴まれた後にそんなメッセージが来て、、、。説明が大変だった。
いやどうやら珠弓は桃園さんから。俺を借りるというのは聞いていたが。理由はパンケーキのお店でチケットが使える条件があるから俺を貸してほしいと言われただけと、、、。
そういえば桃園さんと話している時に、、、。
「はい。珠弓ちゃんには話してありますよ。数時間だけ先輩貸してくださいって」
「まあまあ、でもそれだけしか言ってないんですけど」
、、、。
、、、。
、、、。
ちょっとあやふやだが、そんな会話があった気がする。うん。あれだ桃園さん。借りるしか言ってないと。あの時言っていたか、、、。
つまり、、、。桃園さんはカップル限定商品。というところを隠していたらしい。で。珠弓はそんなこと聞いてないとなりまして、、、。なんで珠弓が怒っている?のかはいまいち俺はわかっていなかったのだが。変なことを言うとだからな。そこは触れずに、、、。再度ちゃんと説明をした。
まあ、、、。ちょっと珠弓のご機嫌はすぐにはよくならなかったが、、、。
そろそろ現在に戻ろうか。
よし。やっと現在22日。
あれから数日経過したのだが、、、。
「、、、」
「珠弓」
「、、、」
「今日もダメか」
俺と珠弓は一緒に大学へと向かって歩いている。のだが、、、。あれから珠弓が俺が声をかけても反応してくれない。それが数日続いている。
えっ?ならなんで一緒に歩いている感じなんだって?お前は珠弓のストーカーをしてるのか?だって?いやいや俺ではなく。珠弓が俺に付いてきているのだ。
謎だろ?
大学はなんやかんやで一緒に行くし。家に帰ると、、、。対応は冷たいがちゃんとご飯は作ってくれるし。家事も分担して今まで通り行っている。
が、反応はしてくれない。
ホント謎だろ?
すると、、、。
「あっ、おはようございます。珠弓ちゃんに柳先輩。今日もラブラブですねー」
桃園さんがいつものように登場。
「桃園さんおはよう」
「、、、」
「ありゃー。珠弓ちゃんまだ怒ってるの?」
うん。バチバチしてる。あっ、俺ではなくてね。珠弓VS桃園さんって感じです。バチバチの視線を送っているのは珠弓が桃園さんに対してで、、、。
現在も珠弓は桃園さんを敵と認識しているらしい。説明したんだがね。珠弓は何故か納得してくれないというか、、、。うん。この態度なんだよ。
ちなみ桃園さんは。
「この珠弓ちゃんもレア!」
とか言っているので、、、。まあ全然ダメージを受けてないし。レアな珠弓ということで今まで通り接しているのでさらに変な状態になっている。
そして珠弓は何故か桃園さんが来ると必要以上に俺に近寄る。うん。近寄るのだ。まるで自分の物が取られないようにと、、、。謎だろ?
もう俺は珠弓の行動がわからない。
ちなみにメッセージも見るが。返事はなしという状態である。
「先輩も大変ですねー」
「いやいや、スタートは桃園さんかと説明を省くから」
「えー、ひどいですね」
「、、、」
ちなみに桃園さんと俺が話していると、、、。珠弓がほとんどの場合間に入ってくる。つまり、、、。話すなー。って感じなのか、、、。まあ今のところ謎な行動の1つだな。
「珠弓ちゃんかわいすぎますね」
「桃園さんこれ以上状態を悪化させないでほしいのだが、、、。ってまあ珠弓のこの行動が謎でな」
「、、、」
俺が謎と言ったら珠弓睨まれた。はい。ごめんなさい。
お人形さんの様子がおかしいです。
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