内発的原動力と外発的原動力(エッセイ)

空木 種

内発的原動力と外発的原動力

人間には大別して二つの原動力がある。

外発的原動力 

内発的原動力

の二つだ。


外発的原動力は体裁、強制、プライド、社会体制など、他人または社会的なルールを起点とする原動力をいう。

内発的原動力は興味、欲望、夢など自分を源とする原動力をいう。

(勿論、場合によっては多少被っている部分もある。)


社会で他人と共生していく限り、内発的原動力のみで生きていくことは困難なので、二つを持ち合わせ、随時調整することが普通であり、何より重要である。


しかし、長い間外発的原動力のみに頼っていると、内発的原動力の出し方がわからなくなる。まだ外発的原動力と内発的原動力の見分けがついている時はいいが、これの見分けがつかなくなってしまった場合は、大変だ。外発的原動力のみに動かされていること自体、自分に外部から圧力がかかっているのだから、辛いことであるのに、それが何かの拍子に切れたとき、身動きが取れなくなり、途方に暮れてしまうからだ。



ではどうすればよいか。それはやはり、外発的原動力と内発的原動力を意識して、使い分けることであろう。

これはおそらく殆どの人が無意識にやっていることなのだろうが、不器用な人(私もそうであった)は意識的にこの二つの原動力の切り替えをするとよい。


「やりたいこと」と「やらされていること」をしっかり区別しよう。


具体的な工夫としては、「Have to do リスト」と「Want to doリスト」を作り、今自分のやっていることが、外発的原動力と内発的原動力のどちらに由来するものなのか、常に意識するとよい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

内発的原動力と外発的原動力(エッセイ) 空木 種 @sorakitAne2020124

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ