三章 私とイズミの誘拐冒険
何故か空中散歩している
その日、いつも通り学園の泉に向かっていた。
その通り道に何か光るモノが見えたので近づいてみた。
「何だろう?光る石?」
そこに合ったのは赤い光を放つ手のひらくらいの少し大きめな石だった。
「みぃ~?」
「イズミも何か解らないよね?触ると危ないかもしれないから触ったら駄目だよ?」
「うにゃ~」
「うん、良い子。先生に言いに行こうね?」
そう言ってそこから離れようとした瞬間、何かに捕まれて空の上に居た。
「、、、え?何が起きたんだ?」
「みぃー!みぃー!」
「落ちない様にちゃんと捕まってなよイズミ。しかし、何が私を捕まえてるんだろう?上を見ても大きな鳥、、多分、モンスターが私を捕まえてるみたいだけど?」
上を見ても大きな影になってて何が私を捕まえているのかは解らない。
(けど、この学園に入ってこれるって事は、このモンスターかなり強いみたいだな?)
この学園には、モンスターが入れない様に結界が張ってある。
ペットなどのモンスターは学園に登録しているか、事前に連絡をして許可を貰っているので入れるが、かなり強いモンスターだと無理矢理入ってこれるので、このモンスターもかなり強いモンスターだと思ったんだ。
「、、、もしかして、エサだと思われてる?それはやだな、、、。」
かなり長い空中散歩をしたけど、途中でだんだん高度が下がったので目的地に着いたみたいだ。
“バサッバサッ”
「、、、ここに降りろって事かな?」
かなり優しく降ろしてもらった。
そしてモンスターの全体を見てみる。
「うわー、綺麗な鳥!」
私はモンスターに詳しくないので何のモンスターかは解らないけど、このモンスターの見た目は凄く綺麗だった。
「羽根が付け根から先にかけて虹みたいに光ってるよ!イズミも綺麗に見えるよね?」
「みぃ!」
イズミも綺麗だと思ったみたいだ。
顔はキリッとしたフクロウに似ている。
「ホゥ、ホゥ」
「わっ!誉めたのが分かったの?くすぐったい」
「ホゥ!」
このモンスターはかなり頭も良いみたいだ。
誉められた事が分かったみたいで頭を私の胸元にすり付けた。
(どうやら私はエサではないみたいだ)
「どうして私をここに連れて来たの?」
「ホゥ!ホゥホゥ、ホゥ!」
虹フクロウ(名前が解らないので勝手に付けた)が羽根を動かして示した先にはモンスター達が倒れていた。
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