洞窟探索の授業はこれで終わり
私達が入った道の途中の広がった所に一匹の大きなモンスターが居た。
(いよいよボス戦か)
「何だ?あのモンスター?見た事がない」
主人公がそう呟いた瞬間ボスの方もこっちに気が付いたみたいだ。
水の球をこっちに放ってきた。
「な!みんな気をつけろ!」
みんな戦闘の体勢に入った。
レイガくんも様子を探る為に一歩足を踏み出した瞬間レイガくんの足元が光った。
私達二人は今、炎の海に居る。
というより、最初の洞窟の奥に魔方陣で飛ばされたみたいだ。
(熱い、周りが火の海だ。レイガくんが直ぐに結界を張ってくれたから怪我は一切ないけど)
「セイカ、このまま飛んで戻るからしっかり捕まれ」
「うん」
私はレイガくんの首に手を回してしっかり捕まる。
実はレイガくんが結界を張るのと一緒に浮遊の魔法もかけたので今、私達は浮いている状態だ。
「吊り橋を渡った所で浮遊の魔法は解くがお前はそのまま俺に捕まっていろ」
「分かった」
そのまま吊り橋の所まで来たらモンスターが襲って来たけどレイガくんが魔法や剣(片手は私を支えてるので使わない)で瞬時に倒していく。
実にあっという間に主人公達の所に戻って来た。
「皆さん、回復します」
着いた時ボスモンスターの他に数匹モンスターが増えていた。
みんな結構怪我をしているのでカンナが回復魔法を掛けようとしていると無防備になったカンナにモンスター達が襲いかかろうとしている。
(危ない!笛)
「カンナ!危ない!」
「へ?あ、きゃ!」
「♪ー♪♪~♪~♪♪ー♪♪♪」
私の笛の音を聞いて襲いかかろうとしたモンスター達が混乱しているが、私が急に笛を吹いたので主人公達も驚いているのかこちらを見る。
「何をしている!今のうちにモンスター達を倒せ!」
レイガくんにそう言われ主人公達は我に帰ったみたいだ。
<雷(いかずち)よ、我が敵達を葬れ、雷線(らいせん)>
主人公が魔法を放つとモンスター達を一つの雷が線をそう様に走っていく。
(主人公は、雷使いの魔法剣士か)
「マナカ、やったか?」
「今いるモンスター達はね。けど、新しくまた出てくると思う。やっぱり、あそこに居るモンスターを倒さないと駄目みたい」
どうやら雑魚モンスターを倒しても新しくモンスターが増えてくるみたいだ。
(確かにボスモンスターを倒さないとずっと出てくるんだった。早くしないと主人公達の体力がもたないな)
「やっぱり出て来た!これじゃあいつの所に近づく事も出来ない!」
「あれを倒せば良いんだな」
「そうだよ。けど、他のモンスターが邪魔して近づく事が出来ない、、、ってレイガ様!」
「あれは俺が倒してやる。お前達は他を押さえとけ」
「分かりました、レイガ様お願いします!」
どうやら、主人公達が他のモンスターを押さえてレイガくんがボスモンスターを倒すみたいだ。
レイガくんが呪文を唱えてる。
<我が力、渦巻く炎、熱き青い炎、我が敵を打て、青炎龍(せいえんりゅう)>
「そ、そんな上級魔法まで使う事が出来る何て流石ですレイガ様」
ロコが言う通りレイガくんが使った魔法は上級魔法で大学の最終学年の魔法科の生徒が一人使う事が出来るかも?レベルの魔法だ。
青炎龍とは、名前の通り青い炎の龍が竜巻の様に敵を攻撃する魔法でレイガくんが使うと敵は跡形もなくなる。
「うわ!跡形もない!流石レイガ様」
「キト!今は残りのモンスターを倒すぞ」
「はいはい、分かったよ、マナカ」
残ったモンスターを主人公達が倒したので出口に向かった。
(確かこれで今日のイベントは終わったはず。私はあまり何もしてないけど、精神的に疲れた。今日はもう休みたいな)
「あ、出口が見えてきた」
「マナカ、本当か!あー、疲れたー」
「貴方ね、最後まで気を抜かないでくれる?」
「ケーラもう大丈夫そうですし、少し気を抜きましょう?」
「わ、私も、少し疲れました」
少し話しながら主人公達が先に洞窟を出て行った。
レイガくんも洞窟を出ようとした時に私は話しかけた。
「レイガくん、もう降ろして欲しい。みんなの前で抱っこは私も流石に恥ずかしい」
「む、分かった、今降ろす」
「ありがとう、レイガくん」
私達は洞窟を出た。
洞窟を出たあとは先生達がかなり慌てていた。
何でも私達があまりにも出て来ないので先生が洞窟に入ろうとしたが、何をしても入口から弾かれたらしい。
洞窟の中で何があったのか聞かれたので私達は全て話した。
話しを聞いた先生達はあの洞窟を封鎖して中をベテランの冒険者達で調査するみたいだ。
そして、私達の話しを聞いた先生は私達を家に帰し身体を休める様にと言ったので私は家に帰った。
(今日も色々あったな。まさか、イベントに巻き込まれるとは思わなかったけど。しかも、レイガくんに抱き上げられたまま洞窟を進むとは思わなかった。レイガくん、顔がかなり綺麗だからかなりドキドキするんだよね。良い匂いするし)
明日は何もなければ良いなと思って私は眠った。
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