【序】喜花坊の寵姫

 



 有名な一幅いっぷくの絵がある。

 稀有な来し方から、後世もよく画題に上った。

 必ず横顔で描かれるその人物を語るとき、人はいつもこの言葉から始める。

 ―― 一切の技芸、知略なく、しかれども為せぬことなし。

 と。





 細い枝には重たそうなほど豊かに、牡丹ぼたんが咲いていた。その花びらが、わずかに揺れる。

 急いた足音が、庭に渡された廊から響いていた。

「お待ちください、央連おうれん様!」

 央蓮、と呼ばれた青年は、静止の声など聞こえていないかのように歩き続けている。

「どうかお待ちを! お聞きいただければ、これ以上はお引き留めいたしません!」

 その言葉に、ようやく青年の足が止まるが、後ろから追ってきた者を振り返りはしない。

 青年の目は、前に向けられていて、どこを見てもいなかった。ただ苛立たしげに、背後の男の言葉を待っている。

 花の香りが漂う庭には、静かに水が流れ、春を楽しむ小鳥が遊び、蝶は品定めをするように、花と花との間をゆったり飛び交っていた。

 それを楽しむために雨や日を遮る廊にさえ、木組みに彫刻と鮮やかな彩画が施されている。

「早く言え」

 深い響きを持った声は低く、口調ははっきりとしている。

 誰もが目を奪われるような場所にあって、央蓮は何も見ず、不機嫌に眉を寄せていた。

 彼にとって、身の回りが美しく豪奢ごうしゃに整えられていることは至極当たり前のことで、わざわざ目を向けるようなものではない。この廊も、ただの近道でしかなかった。

「…………このところ、あまりに喜花坊きかぼうへ行かれることが多いご様子。喜花坊の楽宮がくきゅうにお慈悲をかけられることを悪いとは申しません。ですが、あれらの身分は」

 最後まで言わせずに、央蓮が振り返る。それだけの動作で、人を黙らせるがあった。

 黒い髪と黒い瞳は、春の柔らかな日差しを、拒絶するように鋭く跳ね返している。

 その目は、涼しげというには冷たすぎ、その顔は、凛々しいというには険が強い。

 十九の青年のまとう、いっそいびつなその雰囲気はひどく人目を引いた。

 央蓮に臆した男は恐れたように目を逸らしたが、思い切ったように口を開く。

「央蓮様が楽宮の許に足繁く通っていることが、噂になっております。もちろん、私どもは貴方様がお立場を理解されていることも、この先のことに深いお考えを巡らせていらっしゃることも存じております」

 酷薄こくはくとも呼べる面立ちが、静かに言葉を紡いだ。

「私の考えがわかっていると言うのなら、二度と口を挟むな」

 央蓮は再び背を向け、足音高く歩き出す。

「央蓮様! どうか、この煌国こうこくの王子であるということをお忘れなきよう!」

 歩み去る央蓮が、一言だけ口にした。

「馬を用意しろ」

 鮮やかな庭には、小鳥の声が響く。

 その美しい声よりも、央蓮の残した硬い空気が、強くそこに残っていた。


 巷には、確かに噂が流れていた。

 第一王子の央蓮が、とある楽宮を寵愛ちょうあいしている。その近寄りがたさから、この年まで浮いた噂が全くなかった彼に、足繁く通う相手がいると。

 あの央蓮が寵姫を持った、相手は身分の低い楽宮で、しかも足繁く通うほどの寵を得ている。噂に上るに足る突飛さがいくつもあって、都の民たちは、そのもっともらしい理由を各々想像して作り上げては遊んでいる。

「余程の美姫びきに違いない」

「詩や歌舞音曲かぶおんぎょくに才があるのよ」

「楽宮は、きれいな衣装で踊ったり楽器を弾いたり、貴人に見初められる機会が多いからねぇ」

 あるいは、

「あの央蓮様が寵姫に入れあげるなんておかしい。楽宮には異国の者も多いと聞く。怪しげな呪術で誑かされているんじゃないか」

「先代の皇帝にも、寵愛する楽宮があった。血は争えんと言うことだ」

 寵姫についても、央蓮についても、噂は挙げればきりがない。暇つぶしにはちょうどいい話題だったのだろう。

 どれもこれも、真実にはほど遠い。

 ――喜花坊の、内側を知る者は少ないからな。

 だが、その方が都合がいい。《暗愚》あんぐと噂が立つのは避けたいが、今のところ冷血で通っている央蓮に通う娘が出来たと面白がるものばかりだ。この状況は、央蓮にとってそう悪くはない。

 喜花坊の中で武官に馬を預けた央蓮はひとり、寵姫の家を目指して歩いていた。ここでは、いつでもあちらこちらから、楽の音や歌声が聞こえてくる。ここは楽宮たちの住まいであり、修練の場でもある。

 奏者の姿は見えないが、切々とした琵琶の音が、央蓮の耳に届いた。

 ――名手だな。

 音楽に興味のない央連でさえわかるほど、技巧に長けた音だった。

 王都九寧きゅうねいでは、碁盤目ごばんめのように縦横に道が走る。四方を道に区切られた一区画を坊という。坊は高い壁に囲まれ、夕方に門を閉めるまでは行き来が出来るが、この喜花坊に関しては、出るも入るも許可がいる。

 央蓮が王族でなければ、好き勝手に坊内に入り、寵姫を作り家に通うなど、許されなかっただろう。

 ――王族であると言っても、今はただの王子でしかないが。

 思索に耽りながら、もう通い慣れた道を辿る。琵琶の音が遠ざかる。独り身の女性の多く住む辺りに近づいていた。

 央蓮は、現皇帝の長子であるが、皇太子ではない。

 皇帝は、そう年の変わらない同母の弟を皇太子に立てており、皇太子には子がない。皇帝は皇后との間には公主しかおらず、次代の皇太子がどうなるかはまだわかっていない。後継が誰になるかについても、民草が暇つぶしに予想して遊んでいた。

 無意識に、央蓮は自分の拳を握る。

 見慣れた建物の前で立ち止まる。屋根に反りはなく、家としての格式は低いが、質の良い材で造られた、贅を凝らした家だった。

「私だ」

 声をかければ、中から戸が開く。

「待たせたな、彩琳さいりん

「お待ちしておりました。央蓮様」

 出迎えた少女の結い上げた髪に飾った歩揺ほようが揺れ、飾りの玉が音を立てる。

 笑顔を見せたのは、噂に上るような美姫ではなく、どこにでもいるような小柄な少女だ。

 名は彩琳。小柄故幼く見えるが齢は十七。央蓮のたった一人の寵姫である。

 その少女はよく通る、澄んだ声をしていた。



 互いに微笑み合うと、央蓮を家の中に迎え入れた。央蓮は笑顔になると険のある印象が薄れ、整った顔立ちが際立つ。

「部屋には来なくていいわ。お茶はわたしが淹れるから」

 彩琳はこの家の下働きの老女に声をかける。

「えぇ、えぇ、わかっております。お二人の邪魔はいたしません」

 聞き飽きたというように老女は頷いて、央蓮に対しては丁寧に礼をした。

 老女に背を向け歩き出すと、彩琳の顔から、一瞬笑みが消える。すぐ思い直したようにまた央蓮へ笑顔を向けた。

「約束よりも遅かったですね、央蓮様」

「少し捕まってしまってな。……私が来なくて寂しかったか?」

 央蓮がそっと彩琳の肩に腕を回した。

「わかってらっしゃるなら、次は遅れずいらしてください。寂しいのはもちろんですが、央蓮様に何かあったのかと心配で胸が張り裂けそうでしたわ」

「わかった。次は遅れず来よう。私も会えずに寂しかった」

「本当ですか?」

「嘘なものか。お前は本当にかわいいな」

 そんなことを言い交わしながら、睦まじい様子の二人は奥の部屋に入って行った。


 戸を閉め二人きりになった瞬間、静かな部屋にある音が響く。

 はぁぁ~~~……。

 彩琳の長い長い溜息の後で、二人はパッと身を離した。

「ねぇ央蓮、肩に腕なんか回す必要あった⁉」

 戸の外に声が漏れないよう、抑えた声で彩琳は抗議した。

「睦まじく見せた方がいいだろう」

 央蓮は不満げに腕を組んで彩琳を見降ろす。

「お前こそ『胸が張り裂けそう』とは何だ。わざとらしいぞ」

「仕方ないじゃない。毎回おんなじこと言うわけにもいかないんだから、そろそろ言うこと尽きるのよ。まして思ってもいないこと言わなきゃいけないんだから、そうポンポンポンポン出てくるわけないでしょ!」

「思ってもいないことを言わねばならないのはこちらも同じだ。お前に少しでも秀でたところがあれば、褒めようもあるんだがな」

 その言葉に彩琳が肩を怒らせる。

「いくら楽宮だってね、出来ないことは出来ないのよ!」

「あまり大声を出すと外に聞こえる。早く始めるぞ」

 不満げに顔を逸らし合い、央蓮はとうに腰かける。

「どうだった」

 彩琳はつくえの上の箱から書付を取り出すと、央蓮の座る榻に自分も座った。寝台にもなる榻は、二人が座っても充分な広さがあるが、彩琳は央蓮から出来るだけ離れた場所に腰を据える。わずかに墨の香りが残る薄い紙を広げた。

「正直、末端の官吏の宴席えんせきじゃ情報なんて入らないの。せいぜい、あいつに対する妬みや悪口くらいね」

 書付を央蓮に渡すと、しばらくそれを眺めていた。

「思っていたほど、悪くはない」

「どこが? 誰がなんて悪口言ったのかしか書いてないけど」

 央蓮は書付の中のある名前を指す。

「これは表向き奴に従っている男だが、ずいぶんな言葉でくさしているな。本当に嫌っているのか、周囲がどう思っているかを引き出すために言ったかを知りたい」

 彩琳は少し驚いていた。宴席での悪口など、情報と呼べるものではないと思っていたが、どう読み解くかにもよるらしい。

「かなりお酒に酔ってて、他の人の会話に乗るみたいに話してたから、嘘には見えなかった」

「そうか。……他の楽宮からは、何か情報を得られないのか」

 彩琳は申し訳なさそうに眉尻を下げた。

教坊きょうぼうでは実力ごとに分かれて修練をするから、知ってる子たちはわたしと同じで大きなうたげには出ないわ」

「……なるほどな。これは焼き捨てておけ」

 央蓮は彩琳に書付を返すと、わずかに息をついた。

「もう少し情報が入るかと思っていたが、急いだ甲斐のある情報とは言い難いな。お前が大きな仕事をしないこともあるが、単純に奴も周到だ」

 彩琳は、央蓮の袖を縋るように掴んだ。

「……本当に、あいつを陥れられる? あいつに復讐できるのよね?」

 年若い少女には似合わない必死さと暗さの宿った瞳で、彩琳は央蓮に訴えた。

 央蓮の冷たい瞳の中に、彩琳の顔が映りこむ。

 自分がこんなにも憎しみに満ちた顔が出来ることを、彩琳は知らなかった。

 央蓮の袖を掴む彩琳の手に、彼の手のひらが重ねられた。その手は意外なほど、体温が高い。

「少し、考えていることがある。しばらくは今まで通り過ごせ」

 彩琳が頷くと、歩揺が揺れて、この場に不釣り合いなほど澄んだ音がした。彩琳がいつも身に着けているものだ。地金は金で、繊細な鎖で繋がれた桃色と紅色の玉石が添うように垂れ下がり、時折玉同士がぶつかっては、きれいな音を立てた。

 央蓮は、しばしその歩揺を見つめてから彩琳の瞳に視線を移す。袖を掴む彩琳の手を、央蓮はまだ握っていた。

「わたし、何だってするわ。だから……」

「彩琳、黙れ」

 急に、央蓮が彩琳の腕を強く引いた。彩琳は、央蓮の胸に倒れるようにして、腕の中に閉じ込められる。

「なななな何⁉」

 彩琳の声は突然のことに裏返る。

「シッ、静かにしろ」

 央蓮は彩琳の耳元で囁くと、更に深く彩琳を抱きしめる。高そうな香の匂いと、いきなりされたことの恥ずかしさに彩琳は真っ赤になる。

「お、央蓮……、離して!」

 央蓮は彩琳の口を塞ぐように、胸に深く抱き込む。その時、戸口の向こうから、わずかに物音が聞こえた。彩琳は慌てて口を噤むと、央蓮と同じように戸口の外を窺う。

 戸の向こうに聞かせるように、央蓮は少し声を大きくした。

「彩琳、機嫌を直せ。私が好きなのはお前だけだ。天下のうちで、私はお前が一番かわいい」

 歯の浮くようなことを言い終え、そっと戸口の向こうを窺う。

「あのぉっ!」

 大声で戸が開け放たれ、背の高い男が入ってきた。腰の帯には、官吏であることを示す魚を象った割符わりふを下げていた。木製であることを見ると、下級官吏だろう。

「ここは国の管理下にある楽宮たちの住まいで、というか喜花坊自体、部外者が入っちゃいけない。立場上見過ごせないから、賄賂を渡した武官の名前と、自分の名を明かしなさい」

 男の言葉は少し発音に違和感があった。煌では試験さえ通れば官吏になれるので、異国人かもしれない。

 彩琳と央蓮は、しばし黙り込んだ。彩琳を抱え込む腕が緩む。

「…………彩琳、この男は誰だ」

「知らないわ」

 闖入ちんにゅう者は姿勢を正して名乗った」

せい槇根しんこん。今日から喜花坊に配属された、教坊の官吏だよ」

 教坊は宮中の音楽所とも呼べる部署である。城下の一区画を表す坊と同じ「坊」の字を使うのでややこしいが、喜花坊という区域の中に、教坊という音楽所があり、官吏は教坊と楽宮の管理も担っている。彼はそこの官吏らしい。

 央蓮と彩琳は顔を見合わせた。

「こいつはそもそもどうやって入ったんだ」

「官吏でも楽宮でもなさそうな身なりの男が入って行くのを見かけたから、この家で働いているおばあさんに、文官で、仕事のために来たと言って……」

 彩琳への質問に槇根は代わりに答える。央蓮はため息をついた。

 緊張した様子の槇根が一歩こちらに踏み込み、もう一度尋ねた。

「とにかく、名を明かしなさい」

 央蓮はしっかりと視線を合わせた。

かく央蓮だ」

 槇根の手が震え出した。

「……か、赫?」

 赫は、煌国皇族の姓だ。央蓮が皇帝の長子だと気づいた槇根は、見る見るうちに青褪めて、

「申し訳ありませんっ‼」

 と叫んで、ものすごい速さで美しく平伏した。

「もうよい。私はただ、自らの寵姫に会いに来ただけだ。この娘のことについては、陛下の許しももらっている。下がれ」

 槇根は平伏している体を更に縮こまらせて、「ですがきちんとお詫びを……」と消え入りそうな声を出した。

 恐縮しきった槇根に、央蓮の冷たい視線が向けられる。

「わからぬか、逢瀬の邪魔だと言っている」

 槇根は、今度は勢い良く立ち上がり、再び「申し訳ありませんっ!」と叫ぶと、戸をきっちりと閉めて走り去った。

 嵐のように去っていく足音が聞こえなくなるまで、央蓮と彩琳は戸口を茫然と眺めていた。

「……あの、央蓮」

「何だ」

 彩琳が身じろぐ。

「そろそろ、放してくれない? あなた、わたしにそういうことはしなくていいって、言ったでしょ」

 央蓮は抱き寄せていたことなど忘れていたような顔で、彩琳を放す。彩琳はもぞもぞと央蓮から離れた。

「心配しなくても、お前に興味はない。手など出して、子でもできたら面倒だ」

 央蓮の言葉に、彩琳は赤くなった。手を出す云々の言葉もそうだが、自惚れるなとくぎを刺すような物言いにかっとなった。

「べっ、別にそこまで言ってないでしょ。肩に触ったり、さっきだって人前で抱き寄せたりしたから、念のために言っておいただけよ!」

「周囲を欺くためにいくらお前に触ろうが、二人の時にお前に何かすることなど今後も一切ないから安心しておけ。色恋など、市井しせいの者がすることだ」

 その言葉に、少し驚いていた。彩琳のその表情を見て、央蓮は顔を背けて軽く息を吐く。自嘲したようにも見える仕草だった。

「身分と後ろ盾があり、自らの務めがわかる程度に賢く、その務めを果たせる程度に強く、私に対して愛情を持つことの無い相手でなければ手はつけない」

「央蓮のこと好きだっていう人が駄目なの?」

 普通は逆ではないかと思って問うと、央蓮は何を馬鹿なことをと言いたげな視線を返した。

「情があれば、妬心としんに繋がることもあるだろう。妃同士の寵の争いで人が死んだ例など挙げればきりがないぞ。天子の子が死ぬことさえ、珍しくはないのだ。婚姻に色恋を持ち込まず、人を殺さず、自身と子の命を守れる相手とでなければ、無駄な諍いを呼ぶだけだ」

 彩琳には信じがたい考え方だったが、央蓮は当たり前のように口にした。

「だから、お前に手をつけることなど天地が覆らぬ限りありえん」

 無表情に「余計な心配をするな」と念を押され、彩琳は思わず立ち上がった。

「こっちだって願い下げよ!」

 大きな声で言い返すと、挑むような視線が彩琳を射る。面白がるような声で、央蓮は尋ねた。

「若い娘が、なりたくもない寵姫の振りをするほど、蘇司山そしざんが憎いか」

 蘇司山。その名前を聞くだけで、彩琳の体中が冷たくなって、どろどろとした憎しみが体中を渦巻く。

「憎いわ」

 彩琳がはっきりと口に出すと、央蓮はわずかに笑んだ。

 彩琳は、本当は央蓮の寵姫ではない。

 二人は互いの間に何の想いも無かった。人前で関係を偽る目的以外で、男女として触れ合ったこともない。

 楽宮はその仕事柄、貴人に見初められることも珍しくない。ゆえに、王族が喜花坊に通い、寵姫を広い屋敷に住まわせることも特別には思われない。

 それは、央蓮と彩琳にとって、とても都合が良かった。

 蘇司山という男を陥れるためだけに、この関係はあった。

 喜花坊の寵姫、彼女がそう呼ばれるようになったのは、冬の終わりのことだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る