爆薬大剣使いのサイドストーリー
@shougatsuyase
第1話 爆薬大剣使いとモンスターフローチャート
オレは爆薬大剣使いという身の丈程ある大剣に刃の反対の部分に噴射口があり、
そこにセットした爆薬を爆破させて大剣の威力と速度を増し増しにさせるといった、
趣の武器を使っている。
オレの爆薬大剣は自動装填型の持ち手の所に付いたトリガーを引くと発火するやつだ。
爆薬の装填数は10発。装填数が多いのと自動装填型ということもあり、
爆薬1発の威力は、並といったところだ。
色々なトリガーを引くタイミングもあるがオレの場合、刃を当てたタイミングで、
威力倍増目的でトリガーを引くのと、大剣を空振りしたときに、トリガーを引いて爆薬の
勢いで無理矢理素早く1回転し、即座に2撃目へ繋げる、2つの使用方法を主に使っている。
他の爆薬大剣使いは、手動装填型の1発式で大爆発を起こす、ロマン型や、
自動装填の30発式で刃にも噴射口がついていて、ツバメ返しのように大剣を
操る技巧派まで、数えたらキリがない。
オレはオーソドックスな爆薬大剣使いだろう。
今日、4人パーティーを組み、モンスター進化チャートという訓練場の訓練を
受けに来た。
俺達のモンスター進化チャートの現状は、まず静電気うさぎを倒して進化させ、巨大静電気うさぎを倒し、
進化させ、放電うさぎ、マイクロ放電うさぎ、そして、飛行放電うさぎ、巨大飛行放電うさぎ、
ときて、今回、知恵ある巨大飛行放電うさぎに進化したので張り切って挑戦している真っ只中だ。
放電の電気を逃がすため、オレ達4人はアースを体に付けているが、それでも体に負担がかかるため、
支援魔法を飛ばしてもらっている。しかし、それを察知して知恵ある巨大飛行放電うさぎは、
支援魔法を使える唯一のナリスのアースを狙ってくる。
オレ含む、他2人もそうはさせじと、立ち回っているが今のところ膠着状態になっている。
このままでは、オレ達の体力とナリスの魔力が尽きるのが早そうなので、早く、
知恵ある巨大飛行放電うさぎにダメージを与えていきたいところだ。
知恵ある巨大飛行放電うさぎは、体長4mで地上から2m~3m付近を浮いて移動し、
常時、放電状態である。
オレの大剣でも、充分届く高さだ。
オレは何とか近付くことに成功しトリガーを引きながら爆薬大剣をうさぎに叩きつけて、
地面にうさぎを叩きつけることに成功した。
そのまま、またトリガーを引き、絶妙なタイミングで爆発させて、爆薬大剣を
叩きつけたうさぎの方向に吹っ飛ばす。オレも大剣につられて宙を舞い、そのまま、
またトリガーを引き爆薬大剣を加速させうさぎに大剣を叩きつけた。
うさぎは悶絶したようで、地上で怒り狂っている。この状態で近付くのは危険なので、
他の2人に攻撃は任せた。オレの役目はこのようにうさぎを地上に叩きつけることだ。
それを繰り返すこと10分、ようやくうさぎを倒すことが出来た。
受付に行き、報告とモンスター進化チャートを確認すると、知恵ある巨大飛行放電うさぎは、
属性うさぎ(雷)に進化していた。
おそらく、雷の魔法を使うのだろう。
このまま進化させていったら、竜になるといううわさだ。
今日はもう疲れたから休むとしよう。
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