第10話 ゲーム感覚じゃン

「そんな言い訳が通るかァ✨😠✨」

 だがヒカリの怒りの炎に、よけい油を注いだ感じだ。


 これ以上、放っておけば修羅場になるだろう。


 ここでヒカリが暴れたら大変なことになる。

 血の雨が降るのは必至だ。



 それだけは阻止しなければいけない。


「兄貴ィ! ヒカリと結婚したらセフレとは手を切るッて約束したンだろう」

 慌ててヒカリと兄貴の間に入った。



「いやいや、だってセフレなんか。

 ゲーム感覚じゃン。

 ギャルゲーと同じだろォ〜✨🤪✨

 マジになるなよ。ヒカリィ✨」

 まるで反省しているような感じではない。

 むしろ挑発しているようだ。



「なにィ😠✨」

 ヒカリが詰め寄っていく。



「くゥ、ふざけるなァ!」

 カッとして僕が先に兄貴の顔面を殴った。

 

 ガッツンと鈍い音がした。


 だが瞬間、夜空に舞った花火の炸裂音で掻き消された。



「ウッワァァァ〜ーー……✨😝✨✨」

 一斉に、観客から大きな歓声が上がった。









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