勇者と魔法使い

冬猫

第1話洞窟

「ひいいいぃぃいい~~っ!!」

「た、助けてくれ~~っ!」

うわぁーっ!と叫び声を上げ、洞窟の中から飛び出し走り逃げる冒険者達がいた。

「…ま、待ってくれ……みんな…」

一人の冒険者が逃げ遅れ、奥から何かが近付く音が聞こえ、地面に這いつくばり動けない冒険者は洞窟の奥を見ていた。

ズズズズ……黒い霧のようなモノが見え始め動けない冒険者に近付いていた…

「ひっ!?く、来るなーーっ!た、助けてくれ~~」

腰が抜け動けない冒険者の身体を黒い霧が覆い被さり

「助けて、助けてくれ~…うぁあああ~~~……」

黒い霧は冒険者の身体を包み込み洞窟の奥へと連れ去って行った……

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