この小説は毎日『世』を更新しています。

No.1「夢」

ククク……!!

『ハハハハハハ!!!!!』


「うるさい!!うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!!」


『ハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!』


「笑うなあああああぁぁぁあああ!!!!!」


はっ!


リリリリリリ……。リリリリリリ……。(携帯のアラーム音)


(何だ…夢か…。)


ゴゴゴゴゴゴゴ………。

(えっっ!!??なんの音だ!!?)


ゴゴゴゴゴゴゴ…!!!


(外からだ…!)


2階の自室の窓を開けると、電信柱の工事をしていた。

工事業者「んあ!?お兄さん!!起こしちまったなぁ!ごめんごめん!昨晩停電起きたみたいでさ、悪いことしちゃったね!ホントごめんね!」


え……。


下にいる工事業者たちが高笑いしている。


「ハハハハハハハハハハ!!!!」


(…ハァ…ハァ…!)


『ハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!』

『ハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!』


笑うなああぁぁぁああああああああぁぁぁ!!!!!


……………。


工事業者(………え……)


うわぁああああああああぁぁぁ!!!!!

やめろぉぉおおおおおお!!!!!!!

もうやめろぉぉおおおおおおーーーーーーーーっっっ!!!!!!!!


工事業者(お、おいっ!兄ちゃん!?ここ2階…!!)


ドシャッ!!!


僕は夢を見ていた。


とても嫌な夢を見た。


夢の中で鼠になって、人間に殺されそうになる夢を見ていた。


人間は面白可笑しく高笑いしながら、僕を追いかけ、殺そうと必死に追いかけていた。


そんな夢を見ながら『人間の僕』は、2階の部屋から飛び降り命をおとした。


目覚めたら、僕は僕を見ていた。

そこに頭から血を流している僕を見ていた。

人が僕に近寄り、何か訳の分からない言葉を話している。なんて言ってるんだろう…。


ま、いっか。


工事業者「おいおい…マジかよ…!この兄ちゃん、しんでるぜ!」

「救急車呼べ!」「今呼んでる!!」「警察も呼んだ方がいいんじゃねぇか?!」


「…ん?…な、何だこのネズミ……。」


僕はねずみになっていた。

夢が本当になった。

これからどうしよう。

とりあえず…


人間には気をつけよう。

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