余りにも可哀想な聖女
一ノ瀬 彩音
第1話 聖女シシレイナ
聖女シシレイナ20歳はシレイ国の為に、立派にシレイ国内に
魔物が入らないように神聖魔法で未然に防いでいたのです。
しかし、神聖魔法で未然に防いでいても時には隙を見つけて
魔物がシレイ国内へと侵入するという事態もあるのです。
そして、シシレイナはシレイ国内に魔物が入ってしまっているのですから
その魔物を対処する為に向かっているのです。
森の中を必死に汗を掻きながら駆け足で魔物を探しているのですが
中々見つからないという事態です。
森の中は薄暗くて緑はあるのですがそれでも空気が良くないのですので
息苦しいと言うのもあるのです。
こんな所にずっと居ると聖女シシレイナでも辛いのですので
さっさと魔物を見つけて終わらせたいと言う事です。
そんな時です。
シシレイナの前に魔物が現れると戦闘態勢に入るシシレイナは
神聖魔法を唱えようとしている時に、魔物が襲い掛かると
シシレイナが着ている聖なる衣装を破かれてしまってショーツ姿となるのです。
このままではマズイって思っているシシレイナはどうすればいいのかなって
頭の中で考えているのですが、考える暇を与えてくれない魔物です。
魔物はひたすらシシレイナに攻撃を仕掛けているとシシレイナも回避する事で
精一杯でどうする事も出来ないでいるのです。
これでは魔物を討伐する事も出来ないし、隙が出来ないと神聖魔法も唱える事も
出来ないのですから、困っているのです。
魔物の攻撃を回避し続けているとシシレイナは息があがっていまして、
肩が上下し、息切れが起こっているのですがこのままでは体力が底を尽いて
魔物に倒されると言う事にもなりかねないのです。
一体どうすればいいのでしょうか?
そこでシシレイナは魔物に背を向けて、残りを体力を使い、全力で駆け足すると
魔物もシシレイナの事を追いかけて行くとシシレイナが着いた先は崖なのです。
きっとシシレイナは魔物が攻撃を仕掛けて来た時に、魔物の攻撃を避けて
魔物自体を崖の下に落とす作戦なのですが、上手くいくのでしょうか?
そうするといきなり魔物がシシレイナに飛び掛かって攻撃して来ると
シシレイナは避けて魔物を崖の下に落とす筈ですが……。
何故かシシレイナは魔物と共に崖下へと落下しているのです。
落下したシシレイナは背中を強く地面に強打していまして、
物凄い激痛が走っているのですが、肝心の魔物は討伐出来たのは良い事ですので
問題はシシレイナです。
崖下から登るにも登れるような所はありませんし、
どうしようもなくなるとシシレイナは助けが来るのを待つしかないのです。
そして、一定期間が過ぎると未だにシシレイナは崖下にいまして、
一向に助けが来ないのですから、シシレイナ自身は瀕死でして
今にも息絶えそうな感じです。
それからシシレイナは神聖魔法でシレイ国を守っていたのですが
シシレイナが居ないですので結界も張られていないのですから
シレイ国に魔物が沢山入っていると庶民や貴族達、王族達は
魔物によって皆殺されると言う事態です。
シシレイナは結局、餓死したと言う形となり、
シレイ国にはもう魔物に民達が殺されて
誰一人いないと言う結果に終わるのです。
シシレイナは異世界にこんな風に言い伝えられるようになっているのです。
『役立たずな聖女』
余りにも可哀想で哀しいシシレイナでした。
余りにも可哀想な聖女 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます