第37話 隠れ家《アジト》
正門は 馬車が入れるようにかなり大きい。
門の脇にある 通用口に鍵を差し込むが、
入らない。
錆びついているのだ。
工作員タカ。鍛治師ロコ。錬金術師エステルの出番だ。
ロコが ヤスリで穴を擦り、
タカがラボから持って来た 潤滑スプレーを穴の中に噴いた。
2分待ち、鍵を差し込むと開いた。
フェン以外は 中に入る。
大きくて、通用口からは入れないからだ。
中から 正門についている
エステルが 木と錆の癒着を 錬金術で離す。
フブキが 怪力で持ち上げて 閂を 外した。
クリムが 龍化して、中から門を押してやっと開いた。
フェンも 入って来る。
正門から館までの道も 庭全体が
草や雑木で びっしり 覆われているので
まず、門から館までの伐採をする。
シエラが 龍化。シリウスも 狼化。
シエラ、シリウス、フェンが
コールドブレス《液体窒素》を吐き凍らせ
クリムや魔狼達が 突進して粉々に!
草や木の残骸を 庭の真ん中に集めて
クリムのブレスで 灰にする。
クリムの指導はヤスに任せる。
クリムもヤスと遊べて嬉しそうだ。
ここの指揮は、ヤスに任せる。
シリウス、フェン、魔狼、クリムが配下だ。
門の修繕は、タカ、ロコ、エステル。
他のみんなで、玄関に行く。
扉の鍵は、簡単に開いた。
玄関の扉を開けると中は、蜘蛛の巣だらけ。
大掃除の始まりだ。
3時間かけて 2階建の1階部分が終わった。
外は真っ暗。夕食にする。
玄関の反対側に 勝手口かあり、その右に厨房と食堂がある。
食堂は、長テーブルがある。
商業ギルド前の広場で 屋台出してた
串焼きの肉と お好み焼き 果物などを
買っておいたので、
ストレージから出して長テーブルに並べた。
ストレージの中は 時間が止まっているので
出来たて、熱々だ。
食事のあとは、それぞれが、掃除した場所で眠る。
朝になり、起きると パンで朝食を取り
2階と庭にある温泉の整備をする。
そう❗️ 温泉があるのだ。
庭の池は、
70°Cの熱湯が流れている。
飲料用の井戸櫓から引いた水を流し込んで
45°Cにすれば、露天風呂になる。
あとは、お湯を抜いて掃除すれば
露天風呂の完成だ。
2階の浴槽に続く樋も 修繕して
大浴場と小浴場も掃除する。
露天風呂は、男性陣。2階は、女性陣で
掃除、整備して、それぞれ入浴する。
南に富士山。西には河口湖が広がる大パノラマだ。
そのあとは 食堂で、昼食だ。
牛人の吹雪と俊が
宴会が始まる。
クリムが
落ちた床が、変な音を出す。
タカが調べると 地下通路の階段を見つけた。
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