第13話 龍人の里
エステルは17歳。
エルフは20歳で成長も老化もしなくなり、四百年近くまで、美しいまま生きて、最後の一年くらいで萎びて土に帰る。
今、居るのは第二世代以降だ。
エステルは第五世代。
頻繁に種族を増やしている家系だ。
親、祖父母、曾祖父母、その親までいる。
その親が、元長老だ。
エステルの射撃スキルは、ノートパソコンによると、限界突破している。
最高Lvが5のところが、なんと6になっているのだ。
トリケラトプスを倒す前は、5だった。
アジトにあった、スナイパーライフルを、エステルに背負わせる。
自分、タカ、吹雪タイプには、ストレージがあるのだが、量産型の子孫である、エステル達亜人には無いのだ。
アジトの手前に、索敵の反応がある。
鑑定
鬼熊 Lv41
頭に鬼の様な2本の角を持つ、3mくらいの熊だ。
鬼人族の吹雪が、難なく、首に槍を刺して仕留めた。
自分らの時代では、富士の風穴と言われた場所に来た。
入り口の手前が、龍人の里になっている。
やはり、龍人族の吹雪達は、長老として迎えられる。
風穴は、マザードラゴンの巣となっていて、中は凍りついている。
元長老の案内で、巣に向かう。
この里には、比較的新しく造られた、氷種の龍人族が集まっている。
ちなみに吹雪達は、炎種だ。
元長老に聞いた話だと、マザードラゴンは、あちこちに飛んで、帰って来ると卵を産み、
それを龍人族が預かり、富士の火口まで運んで孵して、飛べるまで育てているそうだ。
今卵を育てる龍巫女は、元長老の娘シエラだ。
巣に着いた。
元長老と自分、タカ、エステルだ。
魔狼は、ドラゴンの気配に落ち着かないし、
吹雪タイプは寒いのでパスだそうだ。
銀色のドラゴンと、その世話をしているシエラがいる。
ドラゴンは卵を産むと、天井に空いた穴から飛び去って行った。
ドラゴンと意思の疎通が出来る、シエラが、
自分らに、卵を育てて欲しいと言うので、
シエラを仲間にする事にした。
ここから1番近いのは、銀狼の里だが、難易度が高いというので、ドワーフの里へ先に行く。
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