マッドサイエンティスト邸宅の落とし穴

らんすろー

タイムスリップ

第1話 落とし穴

自分は今、自衛隊のトラックに乗り、富士樹海に向かっている。


目の前に居るのは、体操日本代表、高橋愛の姉 高橋玲。


その、左にいるのは 自衛隊レンジャーの橘次郎。


自分の左には、隊長。


右には、後輩のタカ。


その他、合わせて10名だ。



演習場で、2ヶ月の訓練の後 テロ組織殲滅せんめつ強行班として、組織を 皆殺しに しに行く。


公安の隊長。


レンジャーのたちばな次郎。


それ以外は、素人で編成されている。



みんな、家族を爆弾テロで失った遺族だ。


自分とタカは テロを阻止出来なかった苦しみから逃れる為 参加している。



自分達は、生還を期して無い。


このトラックも 自分達を降ろせば 引き上げてしまう。


もちろん、運転手とは 一度も顔を合わせて無い。


この戦隊は、妻子を殺された隊長が 個人的人脈で作った、非合法組織なのだ。


"次郎 このセーフティは 手前が解除だよな"


今話しかけたのは ショッピングモールの元警備員 安田守だ。


彼は 自分らが 爆弾解体をしてる時、買い物客を 隠してあった もう一つの爆弾の元に誘導してしまって、一時死人の様にやつれてしまっていた奴だ。


"俺は ガイ❗️ 立花ガイだ。次郎は仮の名。ガイは魂の名前なんだ❗️"


彼は妹を殺された。


"ぷっ あんたの名札、橘 次郎って書いてあるじゃん"


爆弾で殺された日本代表、高橋 愛の姉 玲。

145cmしかないチビだ。


"各自セーフティははずしておけ"


"我々は同士討ちを恐れない"


"現場で弾が出なかったなんて 死んでも死に切れない"

隊長だ。


みんな、カチャカチャとセーフティを外す。


樹海に入りしばらく進むと、トラックが止まる。降りるとUターンして帰ってしまった。


ここからは、行軍だ。


しばらく進むと、樹海が開けて 富士山が見える丘に出た。


丘の周りに、二重に鉄条網が巡らせてある。


隊長が石を投げると、内側の鉄条網で火花が散った。


高圧電流だ!


タカの出番だ。


タカが処理して、突破口を作る。


電流を切ったので、敵に察知されたはずだ。


時間との戦いだ。全員で突撃❗️



自分は先頭を走る。


丘の盛り上がってる部分に不自然なところがある。そこを目指した。


不意に、視界が変わる。


重力が消えた。


❗️落とし穴だ🥶



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