異世界でおばけになった男の内政物語
ユウユウ
プロローグ
第1話 死にました
先日の大雪で積もった雪を、融雪溝に捨ていていた。
世界がコロナで自粛している中でも自然は移り変わるもので、そろそろ春の足音が聞こえてきそうな今日このごろ。
最近まで都内で働いていた俺は、コロナで仕事がなくなったので実家に帰ってきた。
雪下ろしも久しぶりにやると以外に楽しい。
今年は雪が多いから捨てるのが大変だが高齢の両親にやらせるわけにも行かず、家でも地域でも一番若い俺がやるのは当然のことで特に文句もない。
融雪溝に雪を捨てているとあまりの雪の多さに融雪溝が詰まってしまったようで、水位が上がっていることに気づいた。
あれは放置すると家が浸水するな
兎に角、雪を退けないと融雪溝から溢れた水が道路や家を飲み込むので、剣スコ片手に融雪溝に詰まった雪の塊に近づいた時。
屋根からの落雪が俺を直撃したのだ。
この雪の量が半端ないのだ。
屋根全面に積もった塊が数メートルの高さから落ちてくるさまは、雪崩と同じような威力と破壊力がある。
最後の記憶は自分の体が融雪溝に落ちていくのと、凄まじい轟音だった。
雪は数メートルぐらい積もっていたのですべて落ちたら助からないだろうな……。
そんな、どこか他人事のように自分の現状を観察しつつ俺は意識を失った。
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