明日旅立つ人らへ
未だ曇天続きの今日
皆様に置かれましては
それでも旅立つのでしょう
昨日には戻れない海原へと
僕は結局そこまでは行けませんが
いや行きたいとも思いませんが
僕より先に旅立つのなら
小さい幸福だけは手放すな
今日ぐらい晴れ晴れと見送れって
きっとそう言うやつもいるでしょうが
晴れ晴れとした話しかしないから
僕は相変わらずこういう話をするんだよ
上手くいくやつは多くない
前途多難なのは目に見えてる
上手くいかねえと涙するなら
それ相応の覚悟を持っていけ
どうせこの言葉たちも明日には忘れる
だからこそ真に捉えるなよ
いつまでも自分勝手には行かないぜ
好き嫌いしていたら生きてはいけねえ
明日旅立つ人らへ
今日までの日々と一緒だと思うなよ
そう思ってたら大火傷じゃすまねえ
だからこそ僕はそう言うのだ
どうせ大人たちは綺麗事しか言わねえ
世間はもっと理不尽に溢れている
明日には旅立つ人らよ
どうかこの先で朽ちること勿れ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます