第19話 夏休み前
あのライブから少したち今は夏休み前の最後の学校だ。
「くれぐれも夏休み中にトラブルなんか起こすなよ。」
先生がそういい最後の学校が終わった。
「龍久々に遊びに行こーぜ」
「あ、わりぃ俺今日デートだから」
こいつまさか
「お前まさかとは思うが、」
「このことは誰にも言うなよ?」
「わかってるよ」
そういい龍は走って出ていった。おそらく雪さんだろう。
「康介雪さん達デートみたいよ?」
「あの、普通に喋りかけてこないでもらいたいんだけど」
「え?なんで?」
「いや、学校だし、みんな俺らの方見てるし」
周りを見るとみんなが俺たちの方を見てひそひそ話していた。
「そんなの今更よ、じゃああの2人みたいに私達も行きましょ」
そういい神崎さんは勝手に教室から出ていった。俺は急いであとを追いかける。
「久しぶりね、デートするのなんて。」
「そうだね、あのレンタル彼氏の時以来じゃない?」
「いっつも七海さんがいたからね」
そんな何気ない話をしながら俺たちは昼ごはんを食べる場所を探した。
「康介あそこのカフェは?」
「いいよ」
そういい俺たちはカフェに入り俺はナポリタン神崎さんはサンドイッチを頼んだ。
「それにしても龍のやつめっちゃ仲良くなってたんだな。あいつら付き合ってるんじゃないだろうな?」
「それはないわよ」
疑問も抱かぬ顔で神崎さんが言ってきた。
「なんで言いきれるんだよ」
「だってあの後みんなで集まってる時とかも雪さんどうしたら好きになってもらえるかな?とか私で大丈夫かな?とかいっつも言ってたし」
「あの人可愛いな」
すると神崎さんが睨んだきた
「私といるのに雪さんのこと可愛いとか言うんだ」
「いや、それは言葉の綾というか」
「私は?」
「え?」
「私は可愛いの?」
神崎さんが顔を赤くしながら聞いてきた。
「それはもちろん。大好きです」
「七海さんより?」
「そ、それは」
「まぁその辺は待っててあげるわ」
え、てか普通にやり取りしてたけどこれ神崎さん俺の事好きって言ってるのと同じじゃ?
「な、何よ」
「いや、なんでもないよ」
ここでさっき頼んだナポリタンとサンドイッチがきた。
「じゃあいただきます」
「いただきまーす」
俺たちはサンドイッチとナポリタンを食べた。
「そういえば康介にモデルの仕事頼みたいってお父さんが言ってたわよ」
「ほんとか?」
「え?うん」
やったー、早く仕事してお金が欲しかったところだ。
「いつ?」
「康介が暇な時って言ってたよ。」
「わかった。じゃあ日程は神崎さんにいえばいいのかな?」
「そうだね、私がお父さんに伝えとくよ」
「ありがとう」
それからも色々な話をして今日は解散になった。
「ふぅーー夏休み中には気持ちの整理をしとかないと」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます