第十五話:叫び
ある日。
父親が霧華とマサキ、そして彼の両親を連れ、
兵器の研究所。
部隊の訓練施設。
高さ二十階の社長室からの景色、などなど。
彼女の案内する特殊組織らしい非現実な世界を垣間見ながら、マサキは驚きつつも目を輝かせ。何処か楽しそうな彼に、霧華も誇らしげな笑顔を見せていた。
そして。
最後に案内したのは、敷地内の隅にある倉庫だった。
「う……」
突然マサキが、ふらっと眩暈を起こしたように、その場に両膝を突き、頭を押さえた。
──大丈夫!?
心配そうに霧華が彼に寄り添った瞬間。
ビーッ! ビーッ!
突如、けたたましい警報音が周囲で鳴ったかと思うと。
『
何処か緊張した女性のアナウンスが聞こえてきた。
今まで霧華もそれを経験したことはない。
だからこそ、思わず顔を青くし、マサキにしがみついた。
──マ、マサキ!
──だ、大丈夫だよ!
怯える霧華を抱きしめて、顔を青ざめさせつつも、彼女の心を落ち着けようとしてくれるマサキだったが、彼もまたはっきりとした戸惑いを見せる。
何が起こったのか分からず、互いに抱きしめあっていた次の瞬間。
突然の爆音と衝撃が、二人を襲った。
爆風に巻き込まれ、二人は勢い良く吹き飛ぶと、床に激しく身を打ち、転がっていく。
そして。身体に強い痛みを感じながら。
遠ざかる警報音と共に、意識を失った。
* * * * *
次に霧華が目を覚ました時。
そこは既に火の海と化していた。
崩れ落ちてきたであろう鉄骨。
所々で未だ起こる爆発。
倉庫全体を包む、巨大な炎の壁。
そして。
少しだけ離れた場所で、顔に煤を付け倒れているマサキ。
「あーっ!!」
──マサキ!!
思わず声にならない声を必死にあげ、打ち付けて痛む身体を無理矢理起こし、彼女は必死にマサキの側に向かうと、身体を揺さぶる。
それが気付けになったのか。
彼もゆっくりと目を開けた後。目に飛び込んだであろう異常な光景に気づき、はっとして辺りを見回した。
「き、霧華ちゃん! 大丈夫!?」
「あーっ!」
大丈夫だと思わず声だけを出すも。それではマサキに伝わるはずもない。
と、瞬間。
ガーン!!
と、近くに落ちた鉄骨が放つ強く床を打った音に、二人はびくりとし強く身を震わせた。
──嫌っ! 怖いよぉ!
思わずマサキに飛びつき、恐怖で身を震わせる霧華。
──大丈夫。大丈夫だよ。
そんな優しい声が聞こえるも。霧華は既にパニックとなっていた。
──お父さん! 私やだよ! 死んじゃうよぉ! 怖いよぉ!
きっとその悲痛な声は、マサキの心に強く届いていたに違いない。
だが、それも仕方がない事。
力なき幼き少女は、この炎に囲まれた中で生き抜ける希望など持てるはずもなく。
そこはもう、地獄の業火にしか見えなかったのだから。
と。
怯える彼女を、マサキはぎゅっと抱きしめると。
──大丈夫。僕が絶対、護るから。
彼はそう心に優しく語りかけ、刹那。
彼の空気が変わった。
炎の中にあるにも関わらず、彼女の側の空気が冷たく変化していく。
同時に感じる、マサキの身体が少し冷たくなる感覚に思わず彼を見ると、そこにあったには、やや苦しげな表情。
そんな中。
ゆっくりと彼の髪が、漆黒から
周囲に迫りし炎は、障壁に触れた瞬間に氷に変わり。はっと目にした頭上から振ってきた照明も、その壁に阻まれ、
青白き壁は。
現れし氷は。
彼女達二人を護るように、立ちはだかった。
不可思議な、見たこともない力に、霧華は思わず呆然としたのだが。
瞬間。
「ぐっ!」
突然、マサキが呻いた。
はっとして彼を見ると。いつの間にできたのか。頬にうっすらと、一筋の傷が浮かんでいた。
だが。その傷はそれだけに留まらなかった。
白きシャツに、じわりと赤い血のが生まれ、広がる。
何かがぶつかったわけでも、触れているわけでもないのに。
──マ、マサキ!?
心に走る不安を
彼はぎゅっと彼女を抱きしめ、その顔に。身体に。できる限り目がいかないようにした。
──だ、大丈夫。ちゃんと護るから。だから安心して。目、閉じてて。
相変わらず優しく。しかし、はっきりと伝わる苦しげな声。
瞬間。
彼女は彼の身体の冷たさと一緒に、幼いながらにはっきりと感じてしまった。
──マサキ! だめ! マサキが死んじゃう!
そう。気づいた。
彼がその命を懸し、何かの力を使って自分を護ろうとしてくれていることを。
──大丈夫。絶対、護るから……。
──ダメ! マサキ! 死んじゃダメ! マサキ!
「あーっ! あーっ!」
心で叫び、声を上げ。
涙を流し、絶叫する。
目に映りしは、涙でぼやけし中にある、氷と炎。
涙で霞みし瞳は、マサキの顔を見ることすら叶わず。僅かに見える彼の背が、またも血で滲む。
そこから先、暫くの間。
彼女には、ただ叫んでいた記憶しかない。
冷たさを感じ。恐怖に支配され。声にできないのに、必死にマサキを助けてと、言葉にならぬ声で叫び続けた記憶だけ。
炎で迎えるかもしれぬ己の死よりも。
マサキを失うかもしれぬ哀しみに、恐怖を感じ。
彼女は必死に、無我夢中で叫び続けた。
* * * * *
その先の記憶は、少し途切れていた。
自身は覚えていない。絶望の中で忘れてしまったのかも知れない。
大きくなってから、
突如倉庫の頭上より、
その時倉庫にあった兵器が踏み潰され爆発し、一気に火の海になったのだと。
現れし
皆が必死にそれを打ち砕き穴を開けると、そこで抱き合った二人を発見したのだそうだ。
だが。マサキはうわ言のように、霧華を護ると呟き。彼女もまた誰に言うでもなく、泣きながら、ただひたすらに、声にならない掠れた声をあげていた。
それは言葉になっていなかったにも関わらず。
「彼を助けて」
と。
* * * * *
何時の間にか、意識を失っていたのだろう。
「……私達だけでは難しいのです。あの娘さんの力を借りれないか、頼んでいただけませんか?」
「急ぎ手配する。
「承知しました」
「後は輸血か。O型で良かったな?」
「ああ。ただ、俺達が傷を治さないと始まらない。だから、準備を済ませて何時でも動けるようにしておいてくれ」
「わかった。任せておけ」
ぼんやりとした頭の中に僅かに届く、圭吾と、マサキの両親の会話。
自動ドアが開き、歩き去っていく者達の足音。
突如として静かになった部屋で、霧華はゆっくりと目を開けた。
「お嬢様、無事でしたか」
彼女を出迎えたのは、
よく見れば、その瞳を少し潤ませている。
「あ……あー!!」
そんな彼にを見て、彼女はベッドから上半身を起こすと、思わず抱きついた。
蘇ったのは炎による恐怖。
震える身。涙する瞳。
「……もう、大丈夫でございますよ」
震えていた霧華を落ち着けようと、ゆっくりと
それが彼女の心を落ち着ける……かと思われた。
落ち着いた心と入れ替わるように、霧華は断片的に、忘れていた何かを思い出す。
自分は、何かを叫んでいた。
何のため?
誰に?
大丈夫?
何が?
──「大丈夫。絶対、護るから……」
瞬間。
「あ、あーっ!!」
その身を
それは言葉ではなかったが。
そこには、絶望があった。
窓越しに見える、白衣を着たマサキの両親が、床に描かれし魔方陣の上に彼を寝かせていた。
未だ白銀色の髪のまま。彼の服から。顔から。はっきりとした傷と血が、彼の身体を。白きシャツをべっとりと赤く染めている。
胸は、上下している。
だが。意識はないのか、目を開ける気配もなく、苦しげな表情のままでいる。
──マサキ! マサキ!
ただひたすらに心で叫び。
「あーっ! あーっ!」
ただひたすらに、声にならない声を上げる。
「ご安心ください。お二人が、救ってくださいますから」
優しく声を掛ける
だが、その身は僅かに震えている。
隠せていない絶望。
それを感じ取りし霧華は、またも声が枯れる程に、叫び続けた。
……それからどれくらい叫んでいたか。
疲れ切りぐったりとし。ただ絶望の中にあった時。部屋に、圭吾と一人の少女が入ってきた。
金髪に青い瞳の神秘的な少女。
彼女より年上、中学生位であろうその少女は、圭吾と同じ白衣を纏っている。
彼女もまた、窓越しに見えるマサキを見て、一瞬歯がゆそうな顔をするも。何かを決意するように頷くと。
「圭吾さん。私を早くあの中に」
そう告げた。
瞬間。
「あーっ! あーっ!」
突然、霧華は少女に向け叫んだ。
既に声も枯れているのに、くしゃくしゃの涙顔で、必死に。
それに気づいた彼女が
「お嬢様。お静かに」
「あーっ! あーっ!」
それを少し戸惑って見ていた彼女だったが。何かに気づいたのか。
ふっと笑みを浮かべると、腕を伸ばし、霧華の赤髪を優しく撫でた。
「大丈夫。お姉ちゃん達がちゃんとマサキを助けてあげるから。安心して待っててね」
その手の。その声の優しさが。どこか彼女を落ち着かせ、安心させたのかは分からない。
ただ、その言葉を聞いた後。彼女の口から、何処か優しげな歌声のような言葉を聞いた霧華は。突然の
* * * * *
次に目を覚ましたのは、先程までとはうって変わった、見晴らしの良い病室のベッドだった。
とはいえ。既に外は闇夜に包まれ、その不気味さだけが際立っている。
側にいた
彼は言葉を聞き、何も言わずに彼女と彼女のぬいぐるみを抱え、病室を出た。
薄暗い廊下を歩いた先。
別の病室を開けると。
あまり明るくない部屋の中に、点滴や心電図を計る機械に繋がれた、病院の寝間着を着せられたマサキが横になっていた。
心音の代わりになる、心電図を示すモニターの規則正しいリズムを示す音が、霧華の不安を
「あ……」
思わず声を出しそうになるも、霧華は堪えた。
視線の先にある、彼の寝顔が穏やかだったことで、少し安堵できたからだ。
部屋にいたマサキの両親が振り返ると、彼女達に疲れた顔で微笑みかける。
既に黒髪に戻り。顔にあった傷もなくなっている。
目は開いていない。だが、その姿から消えかけていた生を感じる。
彼女は、彼の腕にそっと片手を重ねる。
──マサキ……。
心で呼びかける。だが、無論返事などない。
ただ。
無事でいてくれた彼の手の温かさに、思わず嬉し涙が溢れた。
「マサキの為に、泣いてくれるのね」
隣に座っているアイシャの声に、霧華はゆっくりと彼女に視線を向ける。
「マサキが、迷惑かけてない?」
優しきアイシャの問い掛けに、彼女は頷く。
「マサキといるのは、楽しい?」
その問いに、彼女はまたも大きく頷く。
それを見て、アイシャは優しい笑顔を見せた。
「きっとね。マサキも楽しかったの。だから、あなたを一生懸命助けようって頑張ったんだと思うの」
そう言うと、彼女は視線を息子に向ける。
同じく、視線をマサキに向けていた勇輝が、眼鏡を直すと、アイシャ同様に、優しい笑みを霧華に見せた。
「マサキは、怖くないかい?」
霧華は、迷わず大きく頷く。
「そうか……」
それを聞き安堵した彼は、ふっと淋しげな顔を見せ、目を伏せると、話を続ける。
「マサキはね。君を助けたように、ああいう力で他の友達を助けたことがあるんだ。だけど、それから友達にすごく怖がられてね。それで、皆が友達じゃなくなって、独りになっちゃった事があってね」
その言葉に、霧華はマサキと自分を重ねる。
自分は話せなくなって、独りになろうとし。
彼は友達でいたかったのに、独りになった。
少し前まで、自分は孤独でもよいと思っていた。
いや、思い込んでいた。
だけど本当は、孤独なんて嫌だった。
マサキがいなくなるのは嫌だった。
だからこそ。
なりたくもない孤独になったマサキの寂しさが、わかる気がした。
ふうっと、ため息を
「もし、霧華ちゃんが良かったら、マサキとまた遊んであげてほしいんだけど。いいかな?」
そんな言葉を聞き、彼女は真剣な顔で、迷わず頷く。
独りになんてしない。そう、強く決意して。
「……ありがとう」
彼女に優しく礼を述べたアイシャの瞳から、涙がほろりと、流れ出る。
勇輝もまた笑顔のまま、眼鏡をずらし、思わず目頭を指で抑える。
大人二人の涙に、霧華もまた、釣られて涙する。
そして彼らと共に、マサキの目覚めを待ち続けた。
* * * * *
翌日の昼頃。
マサキは無事、目を覚ました。
それを知った霧華は、ベッドに身を乗り出し、とびつくように彼をぎゅっと抱きしめながら、声にならぬ声をあげ、泣きじゃくった。
嬉しかった。感謝したかった。
心の声にするのも忘れ、ただ泣き続ける彼女に。
「心配掛けてごめんね」
そう言いながら、頭を優しく撫でてくれたことを覚えている。
それから数日。
マサキの体力もだいぶ戻り。普段通りに生活をできるようになってきた頃。
霧華は、またも塞ぎ込むようになった。
その理由は、マサキとの別れが近づいたからだ。
元々二週間の予定だったのだが。
マサキの怪我で離れるに離れられなくなっていた篠宮家。
だが、彼らはそろそろここを離れ、旅立たなければならなかった。
父よりその話を聞いた彼女は皆に、嫌だとタブレットで必死に抗議した。
勿論マサキにも、本音を心に伝えた。
だが。
彼女独りが、彼らの家族の事情を変えられるわけもなく。
事実を聞いてから、別れの日までの数日。
まるで霧華は出会う前に戻ったかのように独りになり。マサキを避けるように、自分の部屋から出ようとはしなかった。
* * * * *
別れの日。
その日は、霧華の気持ちとは裏腹な、とても気持ちの良い快晴だった。
霧華の家のエントランス前に、圭吾と
霧華は玄関のドアの後ろに、ぬいぐるみを抱きしめたまま、暗い顔で立っていた。
「色々手配までしてくれて。本当に助かったよ」
「気にするな。篠宮として会えなくなるのは残念だが、何処に行ったって、お前ならうまくやるだろ?」
「だといいんだがな」
圭吾と勇輝が明るく会話を交わす中。
小さなため息と。
「霧華ちゃんもきっと、笑顔で見送ってくれてるわ」
「……うん」
慰めるアイシャの声に、元気のないマサキの声が耳に届き。
それが、霧華の心を苦しくする。
ここ数日。
改めて独りになり、強く想う。
やっぱり独りは嫌だと。
マサキといたいと。
だからこそ、彼女は距離を置いた。
本当は、それは抗議ではない。
自身の我儘で、これ以上マサキを困らせないため。
会ったらまた側に居てほしいと。離れたくないと。駄々をこねてしまいそうな自分がいる。
それが嫌だったからこそ、距離を置いたのだ。
「……すまんな。マサキ君」
父の済まなそうな声に。
「ううん。僕が傷つけたのが悪いんです。だからお父さんも、霧華ちゃんも何も悪くないです」
気丈にそう答えるマサキ。
霧華を責めようとする言葉すらない、優しさだけを感じる一言に。
「いや……うん。ありがとう」
圭吾は少しだけ、言葉を詰まらせた。
「勇輝様。そろそろお時間にございます」
「そうか。じゃあ圭吾。元気でな」
「お前もな。勇輝」
霧華は泣きそうな顔をしながら、寂しさをこらえるように、ぎゅっと強く両手でうさぎのぬいぐるみを抱きしめる。
と。突然。
「……霧華。もう、逢えないかも知れないんだぞ。いいのか?」
圭吾が、そう声を掛けた。
瞬間。
霧華の心に、これまでの日々が蘇る。
初めて心で語った日。
寂しさと孤独から解放され。
共にいることで、笑顔を思い出し。
命の危機を救われた。
にも関わらず。
自分は、何も言えないのか。
自分は、何も伝えず別れるのか。
想いが。感情が。
気づけば彼女は、玄関から飛び出していた。
そして……。
「まあきぃぃぃっ! あいがとぉぉぉぉっ!!」
彼女は車に乗ろうとしていたマサキに向け、今まで声にできなかった感謝の言葉を、大声で叫んでいた。
* * * * *
「……如月さん」
突然の雅騎の声に、はっと我に返った霧華が顔を上げると。
彼が、受付のカウンター越しに苦笑しながらこちらを見ていた。
「やっぱり、昨日遅かったからだね」
「え?」
戸惑いが珍しかったのか。
雅騎がくすっと笑う。
思わず窓を見れば。閉められたカーテンの僅かな隙間は既に、夜の
学校で居眠りなどした経験などなかった霧華は、そんな初めての自分を見られてしまい、顔を真っ赤にし、恥ずかしげに俯いてしまう。
「気持ちよさそうに寝てたからさ。閉館作業終わらせておいたよ」
少しだけしてやったりな顔で見つめてくる彼を上目遣いでみた霧華は。
「……雅騎。ありがとう」
寝ぼけたのか。
本音なのか。
まるであの日、最後にマサキに伝えた言葉を、無意識に言葉にしていた。
瞬間。
「えっ?」
という彼の戸惑いの声で、自分が何を口走ったのかに気づき、思わず視線を逸らした彼女は。
「な、何でもないわ。早く帰りましょ」
そう言うと立ち上がり、受付の下に置いていた雅騎の鞄を手に取ると、彼に向け両手で無理矢理押し付ける。
そして自分の鞄を手に取ると。
「早く行くわよ。鍵は貴方が掛けて」
眼鏡を指で直し、いつもの何処か冷めた顔を見せた後。さっさと彼を置いて、図書室を出てしまう。
残された雅騎は、やれやれと言った態度を見せると、鍵を片手に電気を消し、図書室の外に出て行くのだった。
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