冬の瀬戸内

@tetsuwotaC

第1話

普段ならこんなことにはならない。ーはずだった。

これは、僕と梓、時間を超えたTIMESTORY


僕の名前は、楓

ここは香川県三豊市。香川県はもとより瀬戸内地方全般は基本的に温暖な気候で雪が降るということはまずない。2月29日、町の町内放送が鳴った。

「大雪が予想されています。外出は不要不急のもの以外避けてください」

僕は、三豊市にあるとある高校の2年生。世の中的には大学2年生と呼ぶべき学年であろう。

サークルは、サッカー部であ、こいつ運動系だな。と一目でわかるであろう体つきをしている。今日は、もう一つの趣味である鉄道を乗りまくる、いわゆる乗り鉄をしている。



私の名前は、梓。四国山地の山の中に住む高校生。毎日、1時間かけて高知市にある高校に通学している。日に日に増していくこの寒さ。耐えられん。私の家は代々寺をやっていて、正直、人も来ないし寺というよりはお遍路さんの休憩所といった様子を醸し出している。今日は、2月29日。うるう年だ。うるう年といえばオリンピック。高校ではオリンピックの振興イベント企画が盛大に行われている。

放送部に入っていて、ヲタである。

毎日高知にバイトに出ては、数学の勉強。国語etc...

毎日ぼろ臭い気動車に乗って、轟音とともに駅を出発する。高知は田舎だが、やっぱり都会は違う。目まぐるしく動く路面電車、車、あり得ないほどに広い道。

今日は学校の文化祭。この頃地震が多い感じがするから、アトラクションなどは結構頑丈に作った(ツモリ)

三波祭。今から、その幕が開く。



続く


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

冬の瀬戸内 @tetsuwotaC

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る