228.リコ、入学の日

今回の主役はリコ

7,300文字オーバー(普段の約2倍)だけど気にすんな!


**********


「……よし、荷造り完了っと」


 私は決して多くない私物をトランクの中に詰め込む。

 私物のほとんどは着替えでほかにはフートからいただいた魔術の理論書と故郷を出るときにもらったお守りくらいかな。

 それなりに長くお世話になってきたギルドの宿とも今日でしばらくお別れと思うと少し寂しさを感じる。

 ……さて、アキームとバルトを待たせちゃいけないし早く部屋を引き払わなくちゃ。


「お、リコもいま降りてきたか」


「おはよう、リコ」


「アキーム、バルト。おはよう」


 どうやらふたりもほとんど同じタイミングみたい。

 それぞれ大きめのカバンを持って受付前にいる。

 鍵を返し終えたところみたいだね。


「あら、リコちゃんもおはよう。今日でお別れと思うと寂しいわ」


「ありがとうございます。これ、部屋の鍵です」


「はいよ。フェンリル学校はいろいろ指導が厳しいらしいけどあんたたちなら大丈夫だろうね」


「あはは……たち、教え方は丁寧でわかりやすいですけど中身は厳しいですから」


「それで生きながらえるなら儲けものさ。ハンターは冒険者ほどじゃなくても死者や行方不明者が出るからね」


「わかっています。危険なのは承知でこの道を選びましたから」


「なら心配いらないね。それじゃ、頑張っておいで」


「はい。今までありがとうございました」


「「ありがとうございました」」


 こうして宿を出た私たち一行。

 ギルドで手続きをしてギルドが手配してくれたフェンリル学校行きのバスに乗る予定だったが、その前にちょっとしたイベントが起きる。


「あ、きましたね。3人とも」


「ミキどうしたんですか? 今日はひとりで?」


「いいえ。フートさんたちはギルドマスターさんたちと最後の打ち合わせ中です。私だけみんなを待っていたんですよ」


「俺たちを……ですか?」


「はい。これ、お弁当とクッキーです。クッキーは保存が利くように焼いてありますがなるべく早めに食べてくださいね?」


「あの、これは……?」


「あなたたちはもうすぐフェンリル学校の生徒になります。私たちの弟子であることは変わりありません。でも、私たちはフェンリル学校の理事でもあるんです」


「はい。それは僕たちも聞いてます」


「それでなんですがしばらくは弟子だからといって特別扱いできなくなるんです。それに今月下旬からはまた旅に出なくてはならないので会えなくなりますし」


「そうなんですね……じゃあこれは餞別ですか?」


「そこまでたいそうなものでもないんですけど……しばらく私のお料理も食べられなくなるので最後にと思って作りました。私もそろそろ上で打ち合わせに参加しますが、3人とも学校に入学しても頑張ってくださいね」


「はい。頑張ってきます」


「よろしい。では」


 私たちにに手を振ってミキはいってしまう。

 そっか、ミキ師匠のご飯もしばらく食べられなくなっちゃうんだ。


「本当に優しいよなミキ師匠」


「僕聞いちゃったんだけど、ほかの3人が厳しい分ミキ師匠は優しくしてくれてるみたい」


「うれしいですね。お弁当もクッキーもありがたくいただきましょう」


「おう、そうだな」


「うん」


「別れの挨拶はすんだみたいね」


「あ、ゲーテさん。おはようございます」


 ハンターギルドの受付嬢、ゲーテさん。

 お爺ちゃんのことも知っている大ベテランらしく、私たちのような普通の新人を担当することはまずないらしい。

 私たちの場合は師匠たちのつながりで特別に担当していただけているみたい。


「『新緑の白牙』も到着っと。まったく、集合時間一時間前だっていうのに半数以上のグループが集まっているってどういうことかしらねぇ」


「それだけ期待しているんだと思います」


「そうそう。俺だってわくわくして寝るの遅くなっちまったもんな」


「僕もだよ」


「はぁ。今日のところは入学式だけだから大丈夫だけど、フェンリル学校の授業は結構ハードよ。その調子じゃ体を壊すから注意してね」


「はい。……ゲーテさん。いままで担当ありがとうございました」


「気にしないで。それに、フェンリル学校が休みの時はハントに出かけるんでしょう? そのときは私が担当だからこれからも付き合いは続くわよ」


「そうですね。変なことを言ってすみません」


「ふふふ。じゃあ、あっちで待っていて。バスはまだしばらくこないから」


 ゲーテさんに示された方、休憩と食事ができるスペースに移動して私たちは朝食を食べる。

 ギルドのご飯もしばらく食べる機会が少なくなっちゃうね。

 食事を終えてから少し経つとバスが到着したという知らせがあったのでそちらに向かう。

 バスに乗り込むと先にもうそれなりの人数がバスに乗っていた。


「……ハンター本部だけでこれだけの人数が入学するんだな」


「本部だけじゃなくて各支部からも推薦者が入学するらしいよ」


「うん。そう聞いてる。さあ、早く座ろう」


 私たちはバスの席に座って出発を待つ。

 やがて定刻になったのかバスは動き始める。

 郊外にあるフェンリル学校へは20分ほどで到着した。


「バスで20分か……歩きだと結構かかっちゃうね」


「仕方ないさ。さあ、俺たちも降りるぞ」


 バスを降りた私たちはハンター専用の入学受付で手続きをする。

 手続きといってもパーティ名のところに印をつけて腕輪を認証してもらうだけなのでスムーズに終わるんだけどね。

 受付が終わった入学生から順に講堂と呼ばれる大きな室内施設へ案内された。

 こんな広い施設を建てられるなんて結構お金があるんだなぁ……。


 私たちが講堂に通されてしばらく経つと受け付けが終了したのか新入学生が入ってこなくなった。

 代わりに大人たちが講堂に入ってきて、その中にはフート師匠の姿もある。

 これからなにが始まるんだろう?


『それでは時間にゃ。入学式を始めますにゃ』


 リオン師匠の声が拡声の魔導具を使って講堂内に響き渡る。

 入学式ってなにをするのかな?

 最初は学校長というこの学校をまとめている人の挨拶に始まり、各学科の学科長という人たちの挨拶が続く。

 挨拶の前にリオン師匠がどんな人なのか説明してくれるからえらい人だということがわかって助かっている。


『最後にこの学校の創立者フート理事長の挨拶ですにゃ。……ああ、挨拶の前に威圧が入るので気を失わないように気をつけるにゃ』


 うわぁ……フート師匠の威圧を受けるとか知らない人からすると地獄だよ。

 本気の威圧になると魔物が逃げる前に気を失うか恐怖で動けなくなるかなんだもの。

 リオン師匠のいうとおり私たちは気合いを入れて威圧に備える。

 周りのハンターたちもフート師匠のことは知っているのか気合いを入れ始めた。

 冒険者組の方は……フート師匠の見た目にだまされて気を抜いているね。

 そんなところにフート師匠の威圧が走った。

 ……うん、ハンター組は悪くてもへたり込むだけですんでいるけど、冒険者組の方は気絶者がたくさん出ている。

 あれでも私たちの師匠4人の中で威圧が一番軽いのだから反則だ。


『やれやれ。ハンター組は俺の事を聞き及んでいるのだろうから耐えたか。冒険者組は見た目にだまされたな。そんな事じゃこの先やっていけないぞ?』


 優しい笑みを浮かべながら厳しいことを言うフート師匠。

 いつもこうなんだからたまったものじゃない。


『さて、諸君はこの学校に入学することになったわけだが……はっきり言おう。すでにこの学校に在学している生徒の方が君たちよりも戦闘能力で優れていると』


 ……本当にきついですよ、師匠。

 そんなことを言われたらプライドが傷つきます。


『このあと君たちと在学生との交流会……いや、はっきり言うか。力試しの機会を設けてある。そこで現実を知るといい。そしてこの学校にいる間に強くなり生き残る術を学べ。俺からは以上だ。ではこのあとの戦い、健闘を祈る』


『にゃはは。本当に手厳しいですにゃ。さて、フート理事長が言ったとおりこのあと在校生との力試しが待っているにゃ。参加資格はいまへたり込んだり気絶したりしていないものにゃ』


 ああ、さっきの威圧はそういう意味ですか。

 もう生き残りの戦いは始まっているんですね。


『回復魔法が使えるもの、気絶している人間を起こすにゃ。準備ができ次第移動するので急ぐにゃよ』


 気絶している入学生を起こすのにかかった時間はおよそ5分。

 実戦だったらとっくに死んでいる。


『用意はできたかにゃ? ではついてくるにゃ』


「ちょっと待て! さっきの威圧だけで失格というのはどういう意味だ!」


『フート殿たちの言葉で常在戦場というものがあるらしいにゃ。威圧があると宣言しておいたのに気を抜いていたお前たちが悪いにゃ』


「なんだと……」


『気が強いのは悪くないにゃ。ですが礼儀がなっていないのはだめですにゃ。……吾輩の威圧も受けてみますかにゃ?』


 止めてください、リオン師匠。

 フート師匠の威圧はまだしも、リオン師匠の威圧になると物理的に痛みを感じてくるんです!

 私がそんなことを考えている間にもリオン師匠は威圧の度合いを高めていく。

 指向性を持たせているのか青ざめていくのは逆らった新入生の周囲だけだ。

 ……もっとも、漏れ出した威圧も痛いです。


「わ、悪かった! 威圧を止めてくれ!」


『態度がなってないにゃ』


「す、すみませんでした! 威圧を止めてください!!」


『最初から殊勝な態度を取ればいいにゃ。では行きますにゃ』


 リオン師匠が威圧を止めたことで周囲から安堵のため息が漏れる。

 手厚い歓迎、ありがとうございます。


『つきましたにゃ。ここが第一訓練場。主に武術の訓練をする場所にゃ』


 ……『第一』訓練場?

 つまりこの学校にはほかにも訓練場があるの?


『今回お前たちの相手をするのは武術や魔術の成績が中位程度の子供たちがほとんどにゃ。まあ、吾輩が中位レベルで難しいと判断したら最上位の子たちを呼んであげるから頑張るにゃ』


 ……リオン師匠もなにげにプライドをグサグサついてきます。

 冒険者組はその言葉に憤慨していますが……ハンター組は逆に恐れを感じていますね。

 リオン師匠の厳しさは有名ですから師匠のいう『中位レベル』がどの程度なのかわかってしまうのでしょう。


『さて希望者を募りますにゃ。さっきも言ったとおりフート理事長の威圧でだめだったものは失格ですから注意するにゃ』


 そこから先は本当に地獄でした……。

 主に冒険者組が在校生に挑戦しますが一方的に負けて終わりです。

 冒険者組の挑戦者がいなくなったあたりでハンター組からも挑戦者が現れました。

 でも、彼らもなかなか勝てない状態です。

 一方的に負けることはないですが在校生の巧みな戦い方に押されて負ける、という感じでした。


『さて、ほかに挑戦者はいませんかにゃ?』


 そんな調子で戦いが続いたので入学生全員が在校生は強いと認めてしまいました。

 でも一矢報いたい気持ちもあるんですよ、リオン師匠?


「はい、私たちもお願いします!」


『にゃ!? リコ!? アキームにバルトもかにゃ!?』


 リオン師匠の口から私たちの名前が出たことで入学生がざわめき始めます。

 でもそんな細かいことは気にしませんよ。


『あー……この子たちは吾輩やフート理事長の弟子にゃ。困ったにゃあ、お前たち相手じゃ在校生だと分が悪いにゃ』


 ざわめきが大きくなりますが気にしません。

 私だってどこまで戦えるか試したいんです!


『リコ、アキーム、バルト。引く気はないかにゃ? お前たちなら在校生と戦う機会はいっぱいあるにゃよ?』


「いえ、ここで戦わせてください!」


『はあ、仕方がないにゃ。まず、アキーム、バルト。前に出るにゃ。リウス、ディノ、出番にゃ』


「リオンさん。俺たちの出番なんですか?」


「というか、リオンさんが師匠?」


『そういうことにゃ。先にお互いの情報を与えておくにゃ。リウスとディノは先日の学校対抗戦でフェンリル学校代表として戦った戦士、レベルは30後半。アキームとバルトは吾輩たちの弟子、レベルは40後半にゃ』


「……っていうことは本当に本気でやってもいいんですね?」


『やっちゃって構わないにゃ。従魔も呼んでいいにゃ』


「よっしゃ! こい、シード!」


「プラス!」


「げ……ふたり揃って従魔持ちかよ……」


「実質2対4だよね……」


『リウスとディノの従魔はエッジキャットが一段階進化したスラッシュキャットにゃ。バルト、なめてかかると一瞬で戦闘不能にされるから頑張るにゃよ』


「はい、気をつけます」


『それでは試合開始にゃ!』


 この一戦、とても長い試合になりました。

 リウスとディノと呼ばれた少年たちにその従魔、あわせてふたりと2匹の攻撃をバルトが一心不乱に食い止めます。

 バルトがブロックしてできた隙をアキームが攻撃しようとしますが、誰かが妨害に入りそれもかないません。

 結局、30分ほど戦ったところでリオン師匠が引き分けを宣言し終了となりました。

 最後はお互いに健闘をたたえ合って終わりましたが……こういうときって男の子なんだなって思います。


『さて、次はリコの相手なのにゃが……困りましたにゃ。適切な相手がいませんのにゃ』


「そうなんですか?」


『本来なら学校対抗戦の魔法代表を予定してスタンバイしてもらっていたのにゃが……リコの相手はつとまりませんにゃ』


「……私、そんなに強いですか?」


『無自覚なところまで師匠に似なくていいですにゃ。困りましたにゃあ。相手ができそうな生徒はひとりなのにゃが、年少組に実戦形式の相手をさせるわけにはいきませんのにゃ』


 本当に困った様子のリオン師匠。

 勢いで挙手したけどどうしよう……。


「なら魔力比べで争わせればいいんじゃないのか?」


『にゃ? フート殿?』


 いつの間にやってきたのか、フート師匠がそばにいる。

 魔力比べって具体的にはどうするんだろう?


「俺が的を用意する。それを先に破壊できた方が勝ちということで」


『……それなら問題なしにゃ。おーい、ミリア。出てくるにゃー』


「はーい」


 やってきたのはわたしと同じくらいの背丈をした少女。

 この子、そんなに年齢が低いのだろうか。


『ミリアはこれでも9歳にゃ。背が高いので勘違いされがちにゃ』


「お姉さんが相手? よろしくね」


「う、うん。よろしく」


 ちょっと調子が狂う。

 でも感じる魔力はかなり高い。

 気を抜いたら負ける。


「じゃあ的を用意するぞ。……ロックウォール!」


 フート師匠がロックウォールで岩の的をふたつ用意してくれた。

 込められている魔力はどちらも均等。

 本当に憧れてしまう。


「さて的は均等に作ったつもりだが……どちらを選ぶ?」


「お姉さんが先に選んでいいよ?」


「え? じゃあ、私がこっちで」


「じゃあ私がこっちね!」


「的は決まったようだな。準備はいいか? ……それでは、始め!」


 開始の合図を受けたけどミリアと呼ばれた少女はまだ動かない。

 なにかを考えているみたいだ。

 私も考えているのだけど……。

 いいや、自分の得意属性で攻撃する!


「アースニードル!」


 飛び出した岩の針が師匠の作った的に当たる。

 当たるが……まったく傷がついていない!

 手加減なしに作りましたね、師匠!!


「うーん、マルチバレット!」


「え!?」


 隣の少女が作ったのは五属性すべての精霊力が込められた玉だった。

 そこから弾丸を一発ずつ発射し、なにかを確かめているみたい。


「……うん、風が一番削れる! ウィンドボム!」


「うそ!」


 ミリアの放った魔法はわずかではあるが確実に師匠の的を削っていた。

 この子、五属性全部を試してどれが一番効果的かを確かめたんだ!

 私も風属性は使えるけどこの子より威力は出ない。

 このままじゃ確実に負ける!

 師匠の教えを思い出せ……大切なのは精霊にどうしてほしいかを伝えること!!


「アースニードル!!」


 今度は数ではなく一本だけのニードルを放つ。

 それは針ではなく槍の太さとなり的にあたり……少しだけどヒビが入った!

 これでならいける!


 そこから先はがむしゃらに魔法を放ち続けた。

 師匠が用意してくれた的だけあってとにかく頑丈。

 それでもこれを乗り越えればまた新しい境地が見える気がして槍を放ち続ける。

 そして……。


「……!! 壊れた!」


「え……」


 横を見てみるとミリアの的が確かに破壊されていた。

 ……勝てなかったか……。


「リコ! 気を抜くな!」


「! はい!!」


 いけない、これは力比べでもあるけど力試しでもあるんだ。

 私が的を破壊できたのはミリアより1分ほど遅れてのだった。


「お姉さんすごいね! 理事長の的を破壊できるなんて!」


「え? そう? ありがとう」


「私ミリア、お姉さんは?」


「ええと、リコよ。よろしくね、ミリアちゃん」


「よろしく、リコお姉さん!」


 私はいつの間にか駆け寄っていたミリアちゃんと握手をしている。

 私たちの足元には毛玉が……いや、ミラーと別のレッサーフェンリル2匹がお互いに匂いを嗅ぎ合っていた。

 聞けばミリアちゃんはこの子たちの主人らしい。

 ……師匠と同じレッサーフェンリルの2匹持ち、いいなぁ。


 こうして、入学生と在校生の力試しは終了。

 まともに渡り合えたのは私たちだけということでとても目立ってしまったけど仕方ないよね?

 そのあとは、ミキ師匠の作ってくれたお弁当を食べて学校のルールを教えてもらう。

 そして学生が着なくちゃいけない制服を受け取り寮の部屋へと案内された。

 寮はふたり部屋らしいのでどんな人と一緒の部屋になるんだろう。


 そう思って待っていたんだけど、夕飯の時間になっても私の部屋には誰もこなかった。

 寮母さんに聞いてみると、私の部屋には別の生徒が引っ越してくるらしく時間がかかっているらしい。

 夕飯が終わる頃にはきているらしいのでとりあえずご飯を食べることにする。

 そして、部屋に帰ると意外な人物が待っていた。


「リコお姉さん、お帰りなさい!」


「ミリアちゃん! なんでここに?」


 話を聞くとミリアちゃんは寮母さんにお願いして特別にこの寮へと移動してきたらしい。

 本来は認められないらしいけど、私たちの試合を見学していた学校長の許可がおりたのでめでたく私の部屋に同居となったわけだ。


「お姉さん、理事長のお弟子さんなんでしょ? どんなことを教えてもらったの?」


「ええと、まずはね……」


 ミリアちゃんは魔法についてとても貪欲でさまざまなことを私に聞いてくる。

 逆に私が知らないことも教えてくれるので本当に助かるよ。


 ……そういうことで私の学校生活はかわいい先輩との同居から始まった。

 これから師匠の手が空くまで私たちはこの学校で学んでいくことになっている。

 頑張ってもっともっと高みを目指さなきゃ!

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