第31話 ステージの上で
そんなある日、詩音からLIVEに招待するという趣旨のメッセージが来た。
しかもVIP席だというので、思わず私が行ってもいいのかと返したら
めぐに来てほしいと言ってくれたので
悩んだけれど行く事にした。
VIP席なんて初めてだから何か緊張するな。。。
会場に入って指定された座席へ向かう。
「A5番だから、、って嘘でしょ?」
辿り着いた席はーー
ど真ん中の1番前!?
まさかのセンター最前列に絶句する。
ステージが目と鼻の先なんですけど。。。
まさかの事態に動揺し、心の準備が整わないままステージの幕が上がってしまう。
照明が落ちて音楽が流れ始める。
Shine登場を目前に高まる会場の熱気。
既に泣き叫んでる人までいる。
「ーーようこそ、僕達の世界へ」
詩音ーー否、レンの声がして真正面にメンバーが現れる。
「キャアアアア」
うわぁ。。。
目の前に名前の通りキラキラした光のオーラを纏うShineが現れる。
本当に詩音がレンなんだ、、
この目で確かめたものの未だに信じられない気持ちで歌い始めたレンを見つめる。
詩音以外のメンバーもサイン会で間近に顔を見て、オーラに驚いたけど踊ってる時の迫力はもっと半端なかった。
「ケンー!!!ソウマ!!」
ライブの途中、なぜか詩音だけじゃなくて他のメンバーも頻繁に私の方へ来てくれたから周りも私も湧きまくりだった。
そんな風に興奮が醒めぬまま夢中になっていて、気付けば公演は終了していた。
「楽しかった…」
今までのライブも楽しかったけど、今日は1番楽しかった。。
終わったのが悲しくなるくらい。
最前列ってこんな感じなんだ。。
レン、めちゃくちゃキラキラ輝いてた。
あんなにカッコイイ人と私、付き合ってるんだ。。。
また私の中の不安が疼きはじめる。
あんな人と私が釣り合ってるなんて到底思えない。。。
本当に私達はこのままでいいのだろうか。
このまま付き合ってて詩音はーー
そんな苦悩を遮るようにふとメッセージの通知が鳴った。
詩音:「めぐ、会場の裏口から楽屋来てほしい。会いたい」
が、楽屋って…!!
他のメンバーもいるのに?!
突然の楽屋招待に戸惑う。
でも私も詩音に会いたいし、、
しばらく悩んだ挙句、私は言われた通り楽屋へ向かう事にした。
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