第2話 乾いた濡れ衣
プルルルル…プルルルル…プルルルル…
ギガント)…ピッ…私だ……ライアちゃんか…どうしたんだい?……………っ!…ふむ…ふむ…ふむ…分かった…すぐ向かう…!ライアちゃん、侵略犯達を逃さないようにしっかり拘束しててね…!
電話を切ったギガントの穏やかな目がゆっくりと険しい目と変わっていく…。
ギガント)…警察も堕ちたもんだ…
落胆と呆れ等が混ざったような声で呟く…
しばらくしてギガントは違う惑星に着く。
ギガント)遅くなってごめんライアちゃん!
ギガントはとある1室の前で立っている紫髪の女の子に駆け寄り遅刻を謝罪する。
ライア)先輩!私も先輩の休暇中に呼び出してしまいすみません!
お互いに謝り合った後にギガントはライアから現在の状況を聞き始める。
ギガント)現在の状況は?
ライア)はい!侵略犯はN国のミジカ市の警察官及び刑事で、先輩の国と同盟関係にある国に領土侵犯を行い、同盟国の警備任務にあたっていた私はその侵略犯に襲われていた「ギガス」という少年と協力して侵略犯を無力化し身柄を拘束しました。N国に連絡して領土進入の許可等の確認をした所「許可はしてはいない」と返事が来ました!侵略犯は1人1人個別の部屋で取り調べやら受けていますが「犯人を逮捕しに来ただけ」等と言い容疑を否認していて埒が明かないので先輩に応援を要請した次第です!
ライアは現在の状況を説明する。
ギガント)なるほど…良く分かった。ライアちゃん!
ライア)はい!
ギガント)後は私がやる!ライアちゃんはそのギガスくんの護衛及び侵略犯共について知ってることがないかの聞き取りを頼む!
ライア)了解です!
ライアは敬礼しその場を去る。
ギガント)………(取り調べか…昔戦争犯罪者に仕立て上げられたっけか……取り調べを受け、素直に答え…正直に話した…が…頭ごなしに否定されたな…「おかしい」「ありえない」「無理がある」「考えて行動してるだろ」等と………侵略犯は仮にも警察の者。既に乾いている濡れ衣を着せた奴らと同じ目をしていたら……いや考えないでおこう……)
ギィーバタン
ギガント)あなたの取り調べを行うギガントです、よろしく侵略犯さん♪
侵略犯)…よろしく…
侵略犯はギガントを睨む
ギガント)…(…考えたくなかったが…やはり奴らと同じ目だな…自分が正しいと信じて止まない…我々は絶対正義だと…独善的かつ横暴的な目…)
ギガント)単刀直入に聞こう。何故我が国の同盟国に進入をした?
侵略犯)何度も言わせんな!ミジカ警察署を破壊した真犯人を逮捕するためだ!
ギガント)…(この侵略犯の言葉には偽りがない…だが…!)
ギガント)おかしいなぁ…子供1人に危害を加えてそれは流石に無理があるんじゃない?本当のことを言ってスッキリしようよ?
ギガントは爽やかな笑顔で侵略犯の言い分を否定する。
ギガント)…(…こんな横暴な奴は許しておけない…N国のやり方で追い詰めてやろう…)
侵略犯)あいつは警察署を爆破した凶悪な犯罪者なんだ…!
ギガント)証明できますか?そんなトンチンカンな証言を。
ギガント)…(そういえばこいつらってミジカ警察の汚職に関与してたっけかな…)
ギガント)そういえばミジカ警察署って盗撮とかに関与シてたんですよね?
ギガントはニヤニヤとそう言い資料を取り出す。
侵略犯)っ!違う!やってない!
ギガント)盗撮した物を見てるんですよね?
ギガントは資料から侵略犯が署内で仲間と一緒にスマホを見ている1枚を見せる。
侵略犯)かわいい動物の動画を見ていただけなんだ!盗撮動画については知らないんだ!
ギガント)そのスマホ内には動物の動画の代わりに盗撮動画がしこたまありましたよ?
ギガントはスマホ内の動画データの資料を見せる。
侵略犯)…………
ギガント)…お前等は自分たちの立場…面目を取り戻すために自分たちが接触したことがあるあのジャンク屋の少年を警察署爆破の真犯人と扱い面起こしをしようとしたんじゃないのか…?
ギガントは殺気を放ちながら侵略犯に聞く。
侵略犯)……ハイ……
ギガント)…素直になってくれてよかったよ♪
ギガント)…(このクズ共は私怨や命令等で動いているな…)
ギガント)では取り調べを終わりますね〜
侵略犯)………
ギガント)あっそうそう
ギガントは侵略犯に近寄る。
ギガント)行き過ぎた正義なんか悪と変わらん…しっかりと報いを受けてほしい…しっかりとね…
ギガントは侵略犯に一言言い部下に侵略犯を連行させる。
ギガント)…(…人間は他人を信じない…信じないから疑い…疑うから他人を悪と決めつける…そして罪を生み出す……人間は皆産まれながら生という罪を背負っているというのに…)
ギガントは空をゆっくり見上げる。
ギガント)…腹減ったな…この国の名物料理でも食べに行くか…
ギガントはゆっくりと歩き出す。
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