ユメ
唄を歌いたいと思った。
物語を綴りたかった。
誰かに存在を認めて欲しかった。
その方法も知っていたのに、手を出す勇気がなかった。
今になってあの頃に対する『タラレバ』が、ふいに脳裏をよぎっては後悔がちらつく。
今更と目を背けてしまうだろう現在の俺よ、どうか、どうか今度こそ、その一歩を踏み出してくれ。
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