ゲーム『天下再生』開始時に既に死んでしまっている登場人物達の物語。

世界観

―数百年前の三洋が統一された経緯―

三国の異なる文化によって形成されていた大陸、“三洋”では数百年前に覇権を巡って三国が争いを繰り広げていた。長きに渡る争乱は1つの国が勝者になったことで終結し、現在はその国を中心に三国の文化が混ざり合うひとつの大陸として発展を遂げている。この戦争の終結に貢献したのは国の兵達だけじゃなく、権力者の中でも異質な力を持っていた4つの名家の存在がある。

下級貴族から王侯貴族にまで太い人脈を持ち、卓越した内政及び外交手腕を振るっていた土野家。あらゆる武器の扱い方に長け、かつ武具の調達にも一役買っていた武器のスペシャリストである火野家。水の声を聴き、地下水の発見や水害を予見など水の確保及び天候予報に貢献した水に愛された水野家。風の扱いを知り、風害の阻止や悪戯好きの風を御し、風と共に歩んできた風野家。土野家は王都に居を構え、他の三家は先祖古来の土地に居を構えている。火野家は西洋、水野家は和国、風野家は中つ国に。名家には王族より特別な権限と地位が与えられており、他の貴族達とは扱いも任務も異なる。15歳を迎えると王都で働くか軍人になるかを選び、それぞれの得意分野でその力を発揮する。


―天下再生の世界観―

四大名家はいない。水野家と風野家は前当主が火野家の神子の暴走を止める戦いで死去。火野家の当主は神子に殺された。四大名家の内の三家が実質滅んだ状態に。民の暴徒化を危惧して力は返上。それぞれの神殿に封印されることに。そして生き残っている者達は有事に備えて自分か、はたまた自分ではない誰かに継承できるように先祖古来の地とは別にある、それぞれの聖地でひっそりと生きている。

各地で起こった反乱のせいで国は弱体化。皇帝夫妻、第一、第二皇子が死去。多くの護衛兵及び優秀な軍人が亡くなる。

直下の私設兵団のおかげで生き延びた第三皇子は生き残りと共に国を建て直すため、今一度皇帝として精霊達に認められるため散り散りになった四大名家の者達を探し、隠された神殿への道を開いてもらう旅に出る。生き残った軍師や軍人に手を貸されながら生き抜いていく。先で出逢ったひとりの少女がなんと無子と呼ばれる、どんな属性でもその身に宿せる特異体質を持つ者だった。彼女を依り代として四大名家の神達をおろし、皇帝として認めてもらう旅が始まる。元農民でありながら天才的な武の才能を持っていた少女は軍人達の手解きを受けると予想以上の腕前になり、知勇を兼ねそろえた将軍にまでなれるほどに。国が大好きだった少女は国のために仲間達と戦いながら絆を深め、持ち前の明るさでたくさんの人々を救っていく。

旅の道中で四大名家の神達に認められた少女のおかげで隠された神殿への道を開いてもらうことに成功。神殿奥にある秘密の入り口から繋がる霊山にて第三皇子は共に旅をしてきた少女の協力のもとで四大名家の神達をその身におろしてもらい、神達に見守られる――降臨の儀を以て皇帝となる。こうして大陸は再び統一され、天下再生が成ったのだった。

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