レジスタンスのクリスマス物語
昔々、あるところに少年と少女が暮らしておりました。少年は街に食い物探しに、少女は川へ水汲みに出かけました。
少女が川で水を汲んでいると川上から大きな靴下が流れてきました。「まぁ、なんて大きな毛糸の靴下」と少女は言います。「乾かせば毛布代わりになるでしょう」
さて、少女が家に帰っても少年は帰ってきませんでした。王様の(総統の、と言った方が適切ですが、似たようなもんですしどっちでもいいでしょう)兵隊が捕まえて連れて行ってしまっていたのです。少女は愛しい少年のことを思って泣きました。
次の朝、干してあった靴下の中に赤ん坊が入っていました。ソックスと名付けられた赤ん坊はぐんぐんと成長し、あっという間にたくましき革命戦士となると、独裁者を倒し、少年を助け出しました。
少女は少年とソックスとともに、独裁者から奪った金銀財宝を手に入れていつまでも幸せに過ごしました。
《お題:知らぬ間のクリスマス 必須要素:桃太郎のストーリーを自分流にアレンジ 制限時間:15分》
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