『故郷のキミを思う』文庫版あとがき
「文庫版あとがき」
『故郷のキミを思う』をご購入いただきありがとうございます。本作は30年以上前に書いたもので、今読むと文章の稚拙さが目立ち、恥ずかしい思いでいっぱいになります。担当編集にもどうか出さないでくれと何度頼もうと思ったことか。
お読みになった方は分かると思いますが、恥ずかしいのはこの作品の拙さゆえというだけではありません。この作品、「キミ」への公開ラブレターなのです。
故郷に残った「キミ」―—初版あとがきでの記述に従ってA子ちゃんと呼びましょう――へ「故郷じゃなくて私を選んでくれ」という、我ながら故郷が恋敵というのはどうなのか、と思わないではないです。
皆さんもご存じのとおりA子ちゃんは故郷を選びました。彼女の故郷への愛は留まることを知らず、また故郷も彼女の愛に応えました。地方議員を経て、A子ちゃんが我が国初の女性首相となったことで、拙作にも再び注目が集まったということで、こうして文庫版を出してもらえる運びとなったのは、なんとも悔しい思いがいたします。
《お題:君と故郷 必須要素:首相 制限時間:15分》
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