蒼い蜃気楼

夏休み、夏期講習の帰り道。むせかえる暑さの中で突然頭から水をかぶる僕。


何事かと思えば部活棟の蛇口付近から聞こえる君の声。どうやら部活の練習があったらしい。


目を開けて見えた滲む君の姿が、空の青に溶けていきそうで、思わず掴んだその細い腕を離せなかった。

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