第14話 7月7日 水曜日 夜
帰り道、携帯が鳴った。宮迫さんからだ。
「お疲れ様。一つ相談したいんだけれど」
携帯電話の番号を白雪さんに教えても良いかの確認だった。同じ業務を担当したことがあるので困ったら相談にのると言ったことを打ち明け、構わないと答えた。宮迫さんは詫びと礼を言って切った。大丈夫だろうか。
最寄り駅の改札をくぐると
「お疲れ。ここで会うのも珍しいね」
と、声をかけられた。緑だ。本当に珍しい。
「お疲れ。そうだね。今日、七夕だから?」
「あ、そっか。かもね。いい事あった?」
「会社の人が技能検定一回で合格した」
「すごいね!述ちゃん自身は?」
「ローレル運転していたら虹見て、帰りはミラ」
「カーキチみたいな幸運だ。ミラクル?」
「正に。今の職場、気に入っているよ」
その後、緑の憧れの先輩の話をしながら帰った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます