第4話 5月10日 月曜日 昼休み
空になったお弁当箱を洗いながら白雪さんと話している。彼女も大変だったそうだ。
「お疲れ様。雰囲気には慣れた?」
「はい。前の職場より男性社会って感じではありますが、皆さん荒っぽくないんで」
「良かった!先週までいた人の前職はテレフォン・アポインターだったらしくて。雰囲気が合わないからと言って辞めてしまったのよ」顔を歪めた。
「そうだったんですか…」話題を変えようと
「宮迫さんに伝えている希望は何ですか?」
と聞いてみる。
「異業種で制服無し。できれば少人数」
「分かり易いですね。見付かりますように」
食器拭きを借りてコップを拭いていると
「ちょっとごめんよ。ノンキ、タイプだからさ。これ、受け取って欲しいんだけれど…」
丸坊主の人が紙切れを渡してきた。
「はい、確かに」
コップを置いて、一応受け取る。
「えっ、なになに?」
からかう白雪さんに、帰途に見ると伝えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます