Q:病気の原因は? A:ないです。
「病気の原因は~でした」なんて記事を見る。
会社や学校のストレスでした、いじめでした、大学に落ちた事でした、ets。
一応、私も「きっかけは仕事でした」とか「トリガーは仕事でした」みたいな言い方をする。が、ぶっちゃけると、直接的な原因はない。一切思い当たらない。
ただ、抑うつ状態を発症したのは中学1年ころからだったと思う。
これも原因は特定できない。とにかく辛かった、体も心も辛かった。辛くて反応が悪いところに『精神が軟弱』『礼儀ができていない』という理由でいじめも始まったが、なんかそれすらも【遠い世界の出来事】に感じるほど認識力に靄がかかっていた。
その靄は晴れることなく大学卒業まで続いた。会社員になって少し晴れたが、体に出る不調はむしろ悪化していった。ナルコレプシーを疑われるほどの眠気、重くて長い異常な生理、1カ月に1週間しかまともに働かない脳みそ。
当時の会社は、よくあれで私を雇ってくれていたものだ。自分からサービス残業を遂行するほどの模範的社畜だったからだろうか。
とうとう発狂した私は、『抑うつ状態』と診断され抗うつ剤を処方された。
私は10年ほど大量の薬を浴びるように飲まされる羽目になる。しかし、これが全くと言っていいほど効果がなかった。
闘病7年目くらいに「もしかして、双極性障害では」と医師が気づく。
そこで薬にリチウムを足した途端、私の病は一気に快方に向かって言った。
「抗うつ薬のせいで双極性障害になった!」という患者さんの記事も読んだけど、私は多分最初っから双極性障害だ。抑うつ薬は、人生になーんの影響もないラムネ粒だった。
私が病気になった本当の要因は、私に植え付けられた強すぎる『恥』の概念だ。
私は徹底的に、人様の目を気にするように育てられた。その結果、指一本動かす事にも恐怖を怯えるほど、自分に自信がない人間になった。100人いれば100人の視線を意識する生き方は、本当に重圧でしかなかった。
私はきっと、発病のタイミングでこの『恥』に耐えきれなくなったのだ。
今はもう、そんな考え方は消え去った。
ぶっちゃけ『恥』なんて言ってたら、くいっぱぐれるもんでね(笑)
考えが変わったのが、これまた双極性障害と評価された頃あたり。
……あの大量の薬は、もしかしたら無意味だったのかも知れない。
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