1月25日
家の扉を開けると、雨が降っていた。いい香りだった。
俺は傘を取って、再び扉を開けて、散歩をはじめた。
散歩をするといっても今の時刻は七時すぎだ。夕飯はもう済ませた。
歩いていると、一つの傘に肩をすり合わせながら歩いているカップルがいた。俺にもあんなときがあったなと思った。それと同時に、その風景はなかなかイカしているとも思った。
相合傘は、恋愛小説においては定番中の定番だが、俺は今日、改めてその定番たる所以を理解できた。相合傘には、ドラマがあるのだ。
片方はもう一方の肩を濡らさないよう、相手に傘のスペースを譲るのだ。且つ、二人きりの空間を共有するのだ。
これには甘さも感じるし、初々しさも感じる。
ぜひ、俺の小説でもどこかで使いたいと思う。
ただ、俺が書くのは恋愛小説ではない。純小説である。果たして、そのような小説にどうやって「相合傘」というトピックを活かそうか。
いろいろ考えは浮かんだ。なかなかいいものになりそうだ。
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