どっちでもいい

 私という人間の、根幹と言っていいかもしれない。

「どっちでもいい」という思想がある。


 コース料理のメインは魚と肉、どっちがいいと問われたら、他の人の注文を聞き、肉が多ければ魚を、魚が多ければ肉にする。これだけだと単に捻くれた逆張り野郎と思われるかもしれない。


 もうすこし例を出そう。

 人と会う約束をしたとする。当日何事もなく会ってもいいし、相手方の都合でなかったことになっても、別に構わない。人と会えば違った景色が見えるし、なかったことになれば、自分の好きなことをして過ごせる。要するに、どちらでも楽しめるという自負があるのだ。


 こういう発想というか、行動をしていると、自分がないとか、好きなものはないのか、とか余計なことを言ってくる輩もいるが、自分はあるし、好きなものがないのではなく、嫌いなものがない。この生き方に満足しているので、何を言われても構わない。それこそ、どっちでもいい。理解を得られたら嬉しいが、得られなければ此方から離れるだけだ。


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