しょぼいタイトルホルダー
有名大学卒だとか
年収一千万だとか
そういうタイトルがあって初めて
人は自分を肯定できる
そこまで大きなタイトルでなくとも
友達が多い
歌がうまい
体力に自信がある
こういうものを積み重ねて行けば
自分は何者かである気がしてくる
薄っぺらいと思うかい
だけど素晴らしいことだ
本当に何もない私たちなんかは
小学生の時は成績が良かっただとか
タイトル持ちと知り合いだとか
売れる前から知ってるだとか
東京生まれだとか
そういうものを額縁に入れて
傷ついたときに眺めるしかない
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