淘汰の国のアリス

時富まいむ

登場人物

アリス=プレザンス=リデル

本作品の主人公。年相応に感情豊かで好奇心旺盛な反面、礼儀正しく他人の感情に敏感な大人びたところも。それなりに裕福な家庭で育ったが、とてもおてんば。独り言が多い。動物、特に猫が好きでニンジンが嫌い。



ピーター(白ウサギ)

アリスを不思議の国に招いた張本人で、ハートの女王の重臣。自分や他人、規則に厳しく、職業上なめられまいと偉そうな態度をとることがあるが素の性格は見た目にそぐわず子どもっぽい。短気なところがたまに傷。ウサギの姿と半獣人の姿とどちらにも自由自在になれる。



シグルド

通称「キノコの森」に住んでいる学者。おもに薬学に通じており、自家製の薬を安価で売ってくれる。気難しい性格で常に怒っているみたいな態度を取るが、その実はとても優しく、平和主義。周囲にはツンデレと言われている。夫人に密かに片思い中


ナターシャ=ベルガモット

公爵夫人。赤ちゃんと料理人とチェシャ猫と数人の使用人と暮らしている。おしとやかで上品だが言いたいことははっきり言い、怒ると怖い。動物好き



チェシャ猫

公爵夫人のペット。とにかくマイペースで気まぐれ。どこか遠回しな会話が多く、特異体質のためあまりには周りから好かれていないが本人はどこ吹く風。体を気体のような状態に変えられるため神出鬼没。



シフォン(帽子屋)

お茶会の主催者。自己中心的でわがまま、暴力的かと思えば紳士のようにも振る舞う癖の強すぎる人物。しかし、根はなんだかんだで仲間思いのいい人。チェシャ猫に負けないぐらいマイペースで、よくお菓子などを嗜む。


レイチェル(三月兎)

お茶会の会場提供者。人懐っこく正直なお調子者で、曲がった事が嫌いな熱血漢。割と常識人だが頭があまり良くない。喧嘩っ早いところもある。特異体質の持ち主。三月になると発情期を迎え凶暴になり、その時はシグルドからお薬をもらう。


フランネル(眠り鼠)

お茶会に招かれた客人。常に眠そうにしているか寝ている。起きている時もちゃんとあり、その時は割としっかり喋ったり動きも機敏。怒ると狂暴になる。自分を餌だと狙うチェシャ猫が嫌い。



エヴェリン

海辺に住む青年。ウミガメモドキと一部の人からは呼ばれているが本人もなんでそう呼ばれているかわかっていないが、キメラ呼ばわりされるとキレる。それをのぞけば普通。情緒不安定。かなりの臆病でドジで真面目。後ろの大きなリュックには勉強道具や趣味の絵を描く際に必要なものがいっぱい詰まっている。


フィッソン

フェニックスと呼ばれていて本人はその理由をわかっている。しかし言わない。本来は淘汰の国ではなく違う国からやってきた。

おおらかで自由奔放、悪く言えば適当。人格者。姿を変えれば人を乗せて飛ぶことができる。フェニックスというのは伊達ではなく、不死身である。



ローズマリー(ハートの女王)

淘汰の国を統べている若き女王。とにかく傲慢で自己中、自分の気にくわない事がある度に誰かを処刑する。大人の女性に見えるが、ある事情で無理やり大人にまで体だけ成長させられた、本来はアリスと年の近い少女である。ゲームとバラが好きで特に赤いバラには思い入れがあるらしい。



ジャック

ハートの城の王宮導師。他人を操ったりなど、様々な魔術というものを使える。更に剣術の腕も中々の物。芝居がかった口調や態度が多くにじみ出る胡散臭さを隠そうともしない。目的のためには残酷な手段も平気で行う。しかし、素はズボラで楽しいことが好き。時折お茶目な面を覗かせる。たまに仕事をさぼる。



エース

ハートの城の守護騎士隊長。ジャックとは肩を並べるほどの実力者だが性格は真反対で、責任感が強く質実剛健の堅物。真面目すぎる上にやらかしたり、女王は忠実だがよかれとおもって独断で行動することも。男性ばかり相手にしている上に恋愛にも興味がない為、デリカシーにかける発言もよく見られらる。甘党。



ジョーカー

すべてが謎に包まれたアリスそっくりの顔をもつ少年。ジャック、シフォンとは何らかの関係があるらしい。時計屋またはマッドストーリーテラー。


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