日常の中でも、チャンスを逃さなければ結構悟れる

 まず、悟りとはなんだろうか。

「よく分かんないけど『最高の精神状態』じゃない?」

そう思う人も多いだろう。まあ、正解である。だがそれが具体的にどのような物か説明できる人は少ないだろう。

 最高の精神状態ではないが、精神の発達も悟りの段階であると捉えれば、悟りがグッと身近に感じられるだろう。

 私が思うに一番獲得しやすい悟りは成長的悟りである。例えば3歳と6歳、9歳と12歳、15歳と18歳……たった三歳の違いでも結構精神的発達度合いや我慢強さ等は違う。はっきり言えば脳の成長が関係している。これは普通に過ごしていれば皆に訪れている。デメリットは(別にデメリットではないがあえてそう言っておこう)ある程度大人になると成長が止まるという事だろう。そして老人になると衰えたりもする。

 次に獲得しやすいのが経験的悟りである。これはそのままの意味でなんらかの経験などによって精神的に成長する事である。これはシンプルに長く生きればその分獲得しやすい。20歳と30歳、40歳と50歳、もう脳の成長はあまり見込めないが価値観の違い、変化はある。俗に言う経験値的な悟りである。

 大病や大災害等の困難に遇った人は価値観に深みがある場合が多い。それも経験値的な悟りである。また、経験値的な悟りは何度も何度も思い出すことで見方が変わり再度経験値を獲得する事がある。

 そこまで劇的ではなくても、例えば日常の経験でも、チリが積もって山となる場合も多い。

 そして最後に、これは最もスピーディーに手に入るがその気がなければ絶対に手に入らない。それは知識的な悟りである。別に聖典とかではなくても、ビジネス書でもアニメや漫画からでも、曲の歌詞とかブログや広告、どこからでも得られるチャンスはある。ただ、そのままの状態だとそれは付け焼き刃に過ぎない。言うなればチョコレートコーティングである。それが熟成し溶けて身に染みたとき、君はしみチョコになるのだ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

父の自殺、闘病に後遺症、その先でたどり着いたストレス無く生きる極意 @is-me-note

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ