第2話耳の不自由な少年

僕は耳が不自由です。小さい頃はきちんと聞こえていたのですが、いつからか聞こえなくなってしまいました。当時は泣きじゃくっていたけれど、今ではもう慣れっこです。

学校では少し不自由だけど補聴器を使えば大丈夫。みなさんが思っているほど大変ではないのです。

学校の、帰り道。僕は、踏切が、開くのを、待っていました。補聴器を、使わないと、音を、知覚することは、できないのですが、ごくたまに、音が聞こえる、気がする時があります。そんな時は、大体、危険が、迫っている時です。なぜなのかは、わかりません。虫の、知らせという、ものでしょうか。

今は補聴器を使っているので音自体はきこえます。踏切のあのカンカンカンという心臓を掻き立てるような音が耳に響くので僕はことおとがきらいです。はなしをきいてくれてありがとうございました。ではまた。

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