第2話体力がない私の身体
休憩を多くして、手入れされておらず、雑草が伸び続けている感じで背丈より高い雑草をかきわける。
この身体は体力が無さすぎて、少し歩いただけでも、息切れしてしまう。前はもっと体力があったのに、こんな体力がないなんて。
手にところどころ切り傷ができている。もうこんなところから抜け出したいよぉ。
どれだけ歩いたのかわからないが、一時間は歩いていると感じる。身体中から大量の汗が吹き出てくる。ベタベタして気持ち悪い。水分補給をしたい。腹が減ってもう歩けそうにない......
誰か、何かを食べさせ......て。おね、が......いぃ。
左脚を踏み出したと同時にすべり、前に倒れる。
あぁ、またも死ぬのか。腹が減ってもうむりぃ。何か食べ物を......飲み物......
意識が遠のいていく。
「もう少しでつくから。もう少しの辛抱だよ」
耳に届いたのは優しく、可愛い声だった。なんとか死ぬことはなかったみたい。
身体が揺れている感じがして、誰かに背負われているのだとわかる。喉の渇きはなくなっていた。腹はみたされてはいなかった。
耳に届く音は、聞いたことのない鳴き声、砂利道を走っているような音など。
どれほど時間が経ったのかわからない。揺れがなくなり、背中にやわらかい感触がする。寝かされてた感じがする。
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