獣王の評価

Side・プリム


 明日の式典の打ち合わせも終わり、オーダーズギルドの新装備の上申も受け入れられた。

 その関係で式典が終わってから、あたしと大和はイデアル連山に行くことになったけど、これぐらいはね。


「道案内として、私もついていくわよ?」


 だけどマナがそんなことを言って、ついてくる気満々なのよ。

 確かにマナはレベル41のSランクハンターだけど、まだハイエルフに進化してないんだから、無茶はしてほしくないんだけど?

 だけどマナの天賜魔法グラントマジックは召喚魔法だし、空を飛ぶ召喚獣とも契約してるからあたし達についてくることも出来てしまうし、この辺りの地理に明るくないあたし達からしたら断りにくいのよね。


「まあリディアとルディアがSランクになったら、みんなでマイライトに行こうと思ってたからな」


 まあ大和がそう言うんなら、あたしとしては構わないけど。


 マナが契約している召喚獣は3匹いる。

 カーバンクルのルナ、バトル・ホースのスピカ、アイス・ロックのシリウスがそうよ。

 カーバンクルはリスに似た小型の魔物だけど、額の赤い宝石に魔力を蓄えることができるBランクモンスターだから、見た目に反してけっこう強いわよ。

 バトル・ホースのスピカは、ミーナが契約しているブリーズの同種族で、遠出する際はよく乗っていたそうよ。

 そしてアイス・ロックのシリウスは、3年ほど前にトラレンシアで怪我をしているところを助けて、そのまま契約した魔物なの。

 氷属性魔法アイスマジックを操ることができるBランクモンスターで、最大で5人までなら背中に乗せて飛べるから力も強い。

 翼を広げれば10メートル近い大きさがあるから、あたし達の獣車に乗せる場合は窮屈な思いをさせることになっちゃうんだけど、そこは申し訳ないわ。


 マナがユニオンに加わることでハンターは9人になるんだけど、都合が良いのか悪いのか、ジェイドとフロライトも体が大きくなってきて、あたし達を入れて2人までなら背中に乗せて飛べるようになってるから、ハンター全員でイデアル連山に行けてしまうのよね。

 だけどマナの武器のことがあるから、陛下がマナの剣を瑠璃色銀ルリイロカネで打ってから行くことに決まっているわ。


 その間、エド達にはマナのアーマーコートを仕立ててもらうことになったし、ユーリはヒーラーズギルドでランクアップ試験を受けるための勉強をすることになっている。

 あとはマナの従者のマリサ、ユーリの従者のヴィオラだけど、彼女達はそのまま2人付きってことで、フィールに来ることになっているわ。

 魔銀亭のハウスルームじゃ手狭になってきたけど、あたし達はマナやユーリも含めて獣車だから、マリサとヴィオラには一部屋ずつ使ってもらえばいいし。

 早く家を何とかしたいんだけど、こればっかりは急いでも仕方ないから、もう少し考えたいところね。


 そんなわけであたし達は、再び庭園に案内されている。


「明日の式典だが、各地の貴族も来るし、その場でレティセンシアのマリアンヌ王女、サーシェス、バルバトスの処刑も発表されることになっている。レティセンシアの大使も招待しているから、確実に皇都まで伝わるだろう」


 公開処刑なんだから、レティセンシア大使を招くのは当然ね。

 そこで何か言ってくるだろうけど、何をしても文句を言ってくるんだし、ここいらで立場をはっきりさせておく意味もあるんだろうから、途中で追い出されることになりそうね。


「明日の予定ですけど、式典って夕方からなんですよね?」

「ええ。4時からになるわ。それが終わってから立食パーティーね」


 授与式典だから、そうなるわよね。

 だけどその立食パーティー、大和にはあたし、マナ、ユーリ、リカさんが結婚、あるいは婚約者ってことになるから、言い寄ってくる貴族は少ないと思うけど、問題はラウスね。

 大和やマナも同じことを考えたようで、3人揃ってラウスに視線を向ける。


「な、なんですか?」

「いや、明日の立食パーティー、お前は大変なことになるんだろうなぁと思ってな」

「そうよね」

「な、なんでですかっ!?」


 ラウスのことだからわかってるとは思うんだけど、それでも叫ばずにはいられないみたいね。


 ラウスは現在レベル34のBランクハンターだけど、同年代でそこまで高レベルの子はほとんどいない。

 というか、皆無って言ってもいいわ。

 あたしだってラウスぐらいの年の頃はレベル30あるかないかだったし、マナだってレベル20代中盤だった。

 同い年のユーリなんてレベル15なんだから、どれだけラウスのレベルが高いかがよく分かるわ。


「ラウス君ぐらいの年だと、だいたいレベル20あるかないかだからな。それが既にレベル34となると、どう考えてもハイクラスへの進化は確実だ。しかも君は大和君の弟子なんだから、そんな良縁を貴族が放っておくわけがないだろう?」


 ライ兄様に丁寧に説明されて、肩を落とすラウス。

 そもそもレベル34なんて、一般的なハンターの平均なんだから、当然じゃないの。


「確かにそうですけど、訓練の相手が大和さんとプリムさんですからね。多分同レベルのハンターじゃ、相手にならないと思いますよ?」

「だよね。あたし達だって危ない時はあるんだから、ノーマルクラスの中じゃけっこう高い実力だと思う」


 リディアとルディアも、何度かラウスの相手をしてるけど、たまにいいのをもらってるのよね。

 2人のレベルが37だってことを考えると、確かにレベル40オーバーでもない限り、ラウスをどうこうするのは無理な気がする。


「興味あるわね。ラウス、後で私と模擬戦よ」

「マ、マナリース殿下とですか!?」

「頑張ってねぇ、ラウス」


 マナがラウスの実力に興味を持って、レベッカが無責任に送り出すけど、マナはレベル41だし、実際にラウスの実力を見るのに丁度いいのよ。

 だからあたし達も、笑って送り出しましょう。


「私も興味があるな。マナの後は、私とも頼むよ」


 そう思ってたら、ライ兄様まで名乗りを上げてきた。

 ライ兄様はレベル47のハイエルフなんだから、さすがにラウスじゃ厳しいわよ?


「私とやる場合は、レベッカも一緒で構わない。この子もレベル31なのだから、丁度いいだろう?」

「わ、私もですかぁ!?」


 予想外の御指名に驚くレベッカ。

 うん、あんたも普通じゃないんだから、確かに当然ね。

 というかこの子も注意しとかないと、ラウスの婚約者だってことを無視して縁談を持ち込んでくる馬鹿に絡まれかねないわ。


「ああ、それはあり得るわね。常に一緒に行動するにしても、立食パーティーだとそれも難しいし、タチの悪い貴族に捕まると、そのまま縁談に結び付きかねないわ」

「そうだな。幸い明日来る貴族は、そこまでタチの悪い家はなかったはずだが、それでも注意しておくに越したことはない」

「ええ~……」


 自分に飛び火してくるとは思ってなかったレベッカが、大きく肩を落とす。

 こればっかりは仕方ないのよね。

 まあ好き合ってるラウスとレベッカの邪魔をするようなら、あたし達が許さないけど。

 なにせレベッカは、あたしの弟子なんだからね。


「それとだ、明日来る貴族なんだが、レティセンシアとの国境を守っているベルンシュタイン伯爵、バリエンテとの国境があるクリスタロス伯爵も来ることになっている。特にベルンシュタイン伯爵は、レティセンシアが挙兵した場合は真っ先に矢面に立たされることになるから、君達との縁は是が非でもほしいだろう」


 アミスター北部にある、レティセンシアとの国境があるベルンシュタイン伯爵領の領主か。

 あたしがエンシェントフォクシーだってことは伏せられるけど、それでも大和がエンシェントヒューマンだということは、Oランクオーダーになることも含めて公表されるから、その大和と縁が深いとなれば、レティセンシアも二の足を踏むかもしれない。

 かもしれない、っていうのは、レティセンシアは相手の実力を計ろうともせず、根拠のない自信で、自分達が優位だってことを盲信してるからよ。

 下手したら、大和がエンシェントヒューマンだってことすら信じないかもしれないわね。


「ベルンシュタイン伯爵は仕方ないと思うけど、クリスタロス伯爵は?」

「そっちはあたしも知ってる。アミスターに来る際は、必ずクリスタロス伯爵領を通るでしょ?クリスタロス伯爵は国境を守ってるわけだから、その際は必ず挨拶に行ってたのよ。だから顔見知りよ」


 クリスタロス伯爵領領主エメロード・クリスタロス伯爵は、少し頼りない感じがするドワーフの女性だけど、国境を守る貴族家だけあってレベル36と高い。

 だけどハンターやオーダーじゃなくクラフターだから、前線で戦うことはないわね。


「頼りないっていうより、自領の統治には興味がないんだよ。そろそろ娘が成人するから、すぐに家督を譲るんじゃないかって言われてるな」


 娘っていうとミカか。

 その下に妹もいるけど、シングル・マザーだから父親は違ったはずだわ。

 普通のシングル・マザーは同じ男に頼むんだけど、エメロード伯爵の場合は、ミカの父親が若くして亡くなったこともあるから、仕方なかったのよね。

 というかミカも、領主にはなりたくないって言ってた気がするんだけど?


「言ってるね。だけど領主の跡取りは大なり小なり似たようなことを言っているから、特に珍しいわけじゃない」


 そういえばアミスターは、そんな貴族が多かったんだったわ。

 バリエンテじゃお家騒動も珍しくないんだけど、アミスターじゃ起きる方が珍しいぐらいだから、その場合は王家が解決に乗り出すって話ね。

 普通は王家が乗り出したら揉めるんだけど、長子が拒んで次子が継ぐこともあるから、どちらかと言うと継ぎたくない者を継がせるためになって、後を引くこともそんなにないらしいし。

 同じような問題はバレンティアの王家も抱えてるらしいけど、あっちは末子相続が基本だそうよ。


「ってことはそのエメロード伯爵は、プリムとの縁は既にあるけど、事がバリエンテのことだから、逆にそれはマズいと?」

「タイミング次第だね。幸いにもプリムが生きていることは、まだバリエンテには知られてないが、それでもレティセンシアの動き次第では対応が遅れかねない」


 それが面倒な話なのよね。

 だけど幸いなことに、あたしはフィールからほとんど出なかったし、王都へもグランド・ハンターズマスターのトラベリングを使っているから、道中で噂が広まるようなことはない。

 フィールの領代もあたしや母様の素性は極力伏せてくれていたから、そっちから漏れることもないと思う。

 後は王都から漏れる可能性だけど、王都に来てからは天樹城から出てないし、移動中も気を遣って獣車の外を見ないようにしてたから、多分大丈夫でしょう。

 明日にはあたしや母様の生存も公表されるけど、同時にOランクオーダーになる大和との結婚も公表されるから、こっちも問題ないはず。


 懸念があるとすれば、レオナスがそれを信じず、あたしとの婚約を無理やりでっち上げることかしら。

 あとはあたしが、エンシェントフォクシーだって気付かれることね。

 バリエンテを離れて少し冷静になれたから言えるんだけど、獣王はあれで理性的な男だから、多分あたしがエンシェントフォクシーだからといって、死んだことにしているあたしのことを無理やり手に入れようとはしないと思う。

 だけどその獣王に反抗しているレオナスは、あたしを手に入れると同時にエンシェントクラスの戦力も手に入れたいって考えるだろうから、こっちの方が危険度が高いわ。


「いや、ちょっと待てよ。確か獣王って、圧政を敷いてる暴君なんだろ?それなのに、なんか評価高くないか?」


 あー、そういえば大和には、そんな説明してたんだっけか。


「そう思うのも無理もないんだが、おそらく君が聞いている獣王の話は一面だけだ。しかも父君を殺されたプリムの私情が入っているから、客観的とはとても言えない」


 そうなのよね。

 今でも獣王を許すつもりはないけど、だからといって相手のことを見誤るような真似は、さすがにしないわ。

 間違った情報で行動したら、それが死につながるかもしれないんだから。

 なんて思いつつも、大和には間違った情報を伝えてたわけだから、すごく申し訳ないわ。


「いや、親父さんが殺されたんだから、私情が入るのは当然だろ。領代だって似たような話をしてたんだからな」

「それについては、私達の調査不足ね。丁度獣王が王位を簒奪した直後だったからそう判断してしまったんだけど、その後は知っての通りだったからロクに調査できてないのよ」


 それは仕方ないわ。

 なにせハンターに、アーキライト子爵のワイバーンを殺されてしまってたんだから。


「それもあったな。だからそんな事態に備えて、オーダーズギルドもワイバーンを常駐させることになっていたはずだ」

「必要なことですからね」


 実際ユーリは、ワイバーンがいればもっと早く王都に帰ってたはずだものね。


「じゃあ獣王よりレオナスっていう元王子の方が、要警戒ってこと?」

「そうなるわね。面倒だから、先に潰しておきたいっていうのが本音だけど」


 おそらくだけどレオナスは、獣王を打倒したとしても王位には就かない。

 そうなったらそうなったで、バリエンテ国内は大きく荒れる。

 そしてその隙を、絶対にソレムネは逃さないわ。

 割れた国ほど、ソレムネの好物はないもの。


「そもそもの話になるんだが、獣王って何がしたいんだ?」

「王爵制の廃止よ」


 今も昔も、あの男は王爵を不必要だって断じてたからね。


 王爵家は、バリエンテがまだ6つの小国だった際の王家になる。

 200年ほど前、当時のアミスター国王がバシオン教国を割譲する際、独立を望んだ6つの公爵家にもフィリアス大陸南西部に領地を割譲し、小国の建国を許可されたの。


 だけどアバリシアの侵攻を端に発し、小国内でも後継者騒動や小国同士の争いが勃発して、危うくソレムネが介入してくることがあった。

 それをアミスターが仲裁し、話し合いの場が持たれ、そこで小国を1つの国に纏め上げることが決定されたんだけど、当然のように誰が王位に就くかで揉めに揉めたわ。

 最終的には中央西側を治めていた小国の王が獣王として即位し、他の五家は王爵という、王位継承権は持たないけど王に次ぐ爵位に就くことになり、六家の合議制で運営していくことが決定したの。


 アミスターが仲裁に乗り出したこともあって、50年程はそれで平和に過ごせていたそうなんだけど、王爵家は小国の首都だった都市に居を構えていたこともあって、中央からは疎遠気味だった。

 だからやがて中央からの呼び出しも少なくなり、国政に関わることも減ってきて、侯爵はおろか伯爵にすら劣るまで凋落してしまったの。


 その事態を憂いたのが、先々代獣王でもあるあたしのおじい様よ。


 おじい様はバリエンテ連合王国が建国された経緯と意義を持ち出して、王爵の地位回復に努めたんだけど、それをよく思っていなかった貴族は、中央に行くほど多かった。

 だからおじい様の周りは敵だらけと言ってもよかったんだけど、それでもおじい様は王爵の地位回復にこだわった。

 あたしはまだ小さかったから、なんでそこまでするのかはわからなかったし、聞いたこともなかったんだけど、そのおじい様の志は、父の弟に当たる先代獣王にも受け継がれ、王爵はゆっくりと、だけど確実にその地位を回復させていった。

 ちなみに長男だったあたしのお父様が獣王位を継がなかった理由は、王爵家の娘だった母様と結婚するために王位継承権を放棄したからよ。


 だけどギムノスは、王爵はもう必要ないと断じていたし、自らの利益に固執していた中央の貴族達はこぞってギムノスに賛同し、叔父様の政策をことごとく邪魔してくれていた。

 今から思えば、ギムノスは煽りこそしたものの、表でも裏でも、叔父様の政策を邪魔することはせず、自分の主張を叩きつけていただけだったわね。

 だから多分叔父様を殺し、王太子だった従兄を殺したのは、ギムノスじゃないのかもしれない。


 マナやライ兄様に言われて改めて整理してみると、あたしは思い違いしてたことが多い。

 政治には疎かったし興味もなかったんだけど、それがここにきて問題を起こしてる気がする。


 実際にお父様が処刑されてからバリエンテに行ったマナやユーリは、中央府の治安は良かったし、地方も酷くなかったって言っていた。

 王爵領こそ荒れていたけど、思ってた程じゃなかったって話だし。


「獣王が王爵制を廃止したがっているのは事実だ。だが王爵位を剥奪しようとしてるわけじゃない。彼が王爵位を廃止したがっている理由は、王爵には王位継承権がないからだ」


 そこまで言われて、あたしは1つの可能性に行き着いた。

 行き着いてしまった。


 もしかしてギムノスは、王爵に王位継承権を与えようとしている?

 だけどおじい様や叔父様は、それを認めていなかった?


 もし王爵に王位継承権が与えられれば、王家の分家になる公爵家と同等か、家柄を考えれば公爵家以上の権力を有することになる。

 もちろん王爵制の廃止を謳っているギムノスがそれを認めるとは思えないけど、公爵家に近い権力を与えることは考えられる。

 王位継承をどうするかの疑問は残ってるけど、王爵制の廃止って、有名無実と化してる合議制を廃止したいってこと?


 考えれば考えるほど、ギムノスの考えがわからなくなってくる。


 だけどそれが正しいとしたら、お父様を殺したのはギムノスじゃない。

 いえ、処刑命令を下したのは間違いなくギムノスなんだけど、その過程がある。

 お父様が捕まったのは、南の王爵が代替わりして、お父様を裏切ったから。


 そいつは父である先代と、後嗣である長男を誅殺したと言われていたはずだけど……。


 王爵制の維持を考えていたお父様は、王爵が王位継承権を有することは反対していた。

 かつての小国の王達であろうと、今はバリエンテという国の貴族に過ぎないんだから、その者達が王位に就くことは許されないって言ってたけど、それがあいつには邪魔だったってことになるの?


 王爵への王位継承権が不要だと断ずるお父様と、王爵への王位継承権を認めるかもしれないギムノスだと、南の王爵がどちらに付くかなんて、子供でも簡単にわかる。

 まさか、あいつが……ギルファ・トライアルがお父様を裏切ったのは、自分が王位に就く可能性を、少しでも高めるため?

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