暗闇を照らしてくれたのは明るい太陽でした。
再開
目が覚める。時計を見ると八時を過ぎていた。
ベッドから降り、床に乱雑に置かれた服や本を避けながら、部屋を出ていく。
ポットのお湯を沸かしインスタントコーヒーの粉末をカップに入れる。
台所には昨日の夕飯の食器が水に浸してあった。寝起きに洗うのは正直気が進まない。
そうは思いつつも、眠たい目を擦りながら食器を洗う。
ポットの注ぎ口から湯気が勢いよくで始める。
電源を切り、カップに注ぐ。
朝食は基本的には食べない。作るのが面倒だからだ。
快適な方がいいと思い、2LDKの部屋を借りたが一人だと少し寂しい。
洗濯機を回し、その間に軽く掃除機をかける。
寝ている間に掃除機をかけられるのは嫌だが、一人暮らしなので関係ない。
掃除機をかけ終わると、洗濯機が終わりの合図を知らせる。
洗濯物を干していると、インターホンがなる。画面を見ると亜里沙がいた。
鍵を開け中に入ってもらう。
「これよかったら食べて」
弁当箱にはたまごサンドが入っていた。
「ありがと」
ダイニングテーブルの椅子に座り、たまごサンドを食べながらコーヒーを啜る。
しばしの間流れる無言の空間。
するとそれを終わらせるかのようにインターホンが鳴る。
画面に映っていたのは鈴音だ。
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