第67話 大規模襲撃の後

 そうして当分はミッションはないだろうから普段の生活をしてちょうだいとという話を機に支部での会合は終わった。


 数日後、ランディは自宅を出るとその足で4層にあるサムの武器屋に顔を出した。


「リンドウが持ってる狙撃銃が欲しい」


「お前さんも普通に使えるだろう。というか買うのが遅すぎるよ」


 店に入って親父の顔を見るなり言ったランディにサムが軽口を言いながら奥から狙撃銃を持ってくる。


「まとまった金が入ったからな」


 狙撃銃を手に持って立射の姿勢になって


「リンドウはこれで1,600メートルで全弾命中させてた。あれを見せられるとな」


「あいつは実力はもちろんだが常に良い装備や武器を探している。お前さんもAランクだ。いい装備を持つともっと楽になるぞ」


「全くだ」


 ランディは新しい狙撃銃を手に入れると早速支部の地下の射撃場に向かっていった。射撃場には先客がいた。


「それ新しい銃か」


 挨拶を終えるとヤナギが声をかけてくる。


「リンドウの狙撃を見てな。同じのを買ったんだ」


「なるほど。リンドウは夜でも1,600メートルで大型を次々と撃ち抜いてたらしい。狙撃メインのハンターならリンドウの装備は参考になるな」


 ヤナギの言葉に頷いて射撃場で新しい銃を試し打ちするランディ。以前のより重いがランディにとっては問題のない重さで様々な姿勢で200メートル先の的を撃ち抜いていく。


「値は張ったがそれだけの価値のある銃だ」


 試射に満足したランディ、隣で撃っていたヤナギが鍛錬を終えると2人で射撃場を出て4層内にあるレストランに足を向けた。当然だがランディはランチと酒を頼んだ。ヤナギは水だ。そうして2人で飯を食いながら最近の情報交換をする。


「荒野にはボチボチと機械獣が現れて来ているらしい。現れ方は以前と同じだそうだ」


「相変わらずの情報通だな、ヤナギは」


「俺自身はまだ荒野に出ていない。今はBランクやCランクの奴らに任せてるのさ。そういうランディも酒場からいろんな情報を手に入れてるんだろう?」


 食している顔をあげてランディを見てくるヤナギ。


「大した情報はない。今あんたが言った程度の情報さ。ただ武器を装備している小型の比率が高くなった気がすると言っていた奴がいた」


「AIも進化してるってことか」


「ああ。嫌な話だぜ」


 そこで一旦話題が途切れると、ヤナギから


「そういえばこの前ツバキが話してたD6の奥の地区の件だが、守備隊の精鋭部隊が船で海沿いを移動してから廃墟の奥の場所に上陸して探索することを検討しているらしい。もうすぐ先鋒隊が船がつけられる場所があるかどうかを探しに出るって話だ」


 ヤナギの話は初耳だった。びっくりするランディ。


「どこからそんな話を仕入れてくるんだよ?全くヤナギの情報収集能力にはいつも驚かされるぜ」


「いろんなルートは持ってるからな。とりあえずお手並み拝見ってところだな」


「俺達は機械獣を倒して生計をたててる、守備隊が頑張って機械獣の生産工場を叩きのめした日にはおマンマの食い上げだぜ」


「そうだが、まぁ守備隊の探索もそう簡単にはいかないだろう。何かややこしい話しになってるらしいからな」


「ややこしいって?」


 ランディがおうむ返しに聞くがそれには首を振って、


「そこは俺にも分からない。国の上の方と何かあるんだろ」


 守備隊の探索の話しはそこで終わった。


 リンドウは都市防衛ミッションが終わってからは多忙だった。3日間エリンとルリと過ごした後はサクラとマリーの相手をし、武器製造会社のマヤも泊まりに来た。


 2週間で都合3組5人と熱い時を過ごしたリンドウ。その後2日間は完全休養日にして身体を休めた後はいつものジム通いで鈍った体を鍛えていた。


 そうして今日ハンター支部で報酬をもらって自宅に戻ってしばらくすると端末にツバキから連絡が来た。


「もう家に帰ってた?」


「ああ、さっき戻ってきたところだ」


「支部の仕事も今日貴方たちAランクの査定を確定させてやっと都市防衛ミッションの後処理が終わったの。それでね、明日から2日間休暇をもらったのよ。ねぇ、来てくれる?」


 端末に映っているツバキの背後には見慣れた支部長室の部屋だ。オフィスから電話してきているツバキにわかったと返事するリンドウ。


「2日間付き合ってね。明日の朝10時ごろに来てちょうだい」


「今回は頑張ってたからな、2日間たっぷりと慰労してやらないとな」


「期待してるわよ、いっぱい慰労して」


 そうして翌日ツバキの家に出向いたリンドウ。ツバキもエリンとルリ並に性欲が強い。


 リンドウが家の扉を開けると迷彩服姿のツバキが出迎えた。


「どう?私の迷彩服」


 そうして体を揺らせるツバキ、胸が大きく揺れる。下着は付けてない様だ。


「悪くないぜ、うん、悪くない。ミッションで見た時よりもずっとそそられるぜ」


 ツバキの胸の揺れを見て下半身を熱くさせるリンドウ。


 ツバキはその言葉に微笑むとリビングのソファにリンドウを座らせ、その両足の上を跨いでリンドウの太腿の上に向かい合って座ると迷彩服のボタンを上から外していく。リンドウの目の前に見事な巨乳が。そうして迷彩服を脱いで上半身裸になると自分の両手で全く垂れてなくて張りのある乳房を持ち上げ、


「おっぱいの大きい女が好きなんでしょ?いっぱい揉ませてあげる」

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