第13話 友だちと

 いったいどういうわけかしら? 私は私なりに考えてみる。えっと、ラーニー王子に力ずくで迫られる、そこに魔法使いルークが助けてくれた、でもルークはラーニー王子に従っている。むむむ。それが魔法使いルークから、オレのモノになれよ? ですって? うーん、それじゃあこう言う。

「私はラーニー王子も魔法使いルークも友だちだと思っております」私は笑顔で言った。

「え?」ルークはポカーンとしている。

「おい、ボクをここから降ろせ」ラーニー王子はまだルークの魔法で天井に浮かんでいる。


続く

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