第三部完(55話+幕間あとがき)

◆第三部完


「放課後のタルトタタン~穢れた処女と偽りの神様~」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054954440294


 第三部完。いよいよ物語は最終部、第四部に突入していきます。


 残り日数でわかるでしょうが、第四部は短いです。やることはさして残っていません。知佳とカナのドラマが主です。


 ランキングは125位。



◆55話「明けの明星を待ちながら」


 明けの明星とはつまり、神の側近にして最も有名な堕天使ルシファーのことです。「悪魔みたいな人」だった六花のことですね。


『ゴドーを待ちながら』ではけっきょくゴドーが現れないわけですけど、六花はどうでしょうか。


 猫殺しの件は本編に組み込むのに苦労した部分で、もうちょっとインパクトをもたらす見せ方があればなあと思います。それもやっぱり煩雑化を嫌っていまの形にしたんですけど。


 カナがとうとうその胸の裡を語るのですが、彼女の不幸は知佳のそれほど劇的なものではなく、いっそありふれていて、しかしそれゆえに逃げようがない不幸です。


 六花の存在も救いだったのかどうか判然としません。それでもカナは六花に執着しているという、いわゆるクソデカ感情案件なわけですね。


 当初はもっとストレートに六花を慕っていたとするつもりだったんですが、カナというキャラクターを考えるとこういう形の方が妥当だよなあと。


 最後はなんかちょっとエレン・イェーガーみたいだなとか書いてて思ってしまいました。どっちかというと六花の方が自由(という観念)の奴隷というイメージなのですけど。



◆幕間 三


 なんとまだ幕間がありました。


 ここで一気に夢らしいファンタジーになっていきますね。ただ、これもやはり最終章の伏線となってたりします。

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